言霊勇者にゃ敵わない!~目覚めたら勇者、の教師になっていた話~

ΛAO

序曲

プロローグ コトバとセカイ

 

 コトバとは、ヒトの紡ぐ、ナニカのイミを伝えるためのドウグであり、同時にそのヒトのココロを表すカガミである。


 ゆえに、コトバの穢れているヒトのココロは穢れていると言える。


 コトバとは、生きていて、様々なヘンカをしながら、ナニカを表すものである。


 ゆえに、コトバはセカイを形づくるうえでの重要なピースであり、切っても切れないツナガリがある。


 ✣


 コトバには、ヒトをセカイを良く導いていくチカラがあるが、一方では悪く導いてしまうチカラ、キケンセイも孕んでいる。


 ゆえに、コトバは良いカタチで使うイシキが大切である。


 コトバには、それぞれ正しいイミ――ホンシツ――があり、それによってナニカを伝えているが、そのイミを間違ったまま適当に使うケースは、そのヒトたちにソゴが生じたのちモンダイが生まれる。


 ゆえに、コトバはイミを正しく――ホンシツを知って――使用するイシキも大切である。


 ✣


 これらができていないあまり、大きなロンソウであったりエンジョウであったりイジメであったり、といったことが起きる。


『ペンは剣よりも強し』


 とダレカが言った。まさにその通りである。


 トキとして、コトバというのはカラダを刺すことはないが、ヒトをつくるココロを刺し抉り蝕む、尋常なく鋭利なケンよりタチの悪いモノになり得るのである。


 ココロは、カラダとは違って癒えるのに要すトキが遥かに長い。


 それほどに、ヒトのココロは弱く、ヒトのコトバは強いのである。


 出典:『ドラゴニア創世記』より一部抜粋

 著:不明

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