魔法をどう制約する?
先日、「葬送のフリーレン」のアニメ第一期を見終えました。
同作では、主人公たちが一級魔法使い試験というものを受けるくだりがあります。
その試験の、三段階あったうちの二次試験の内容は、ダンジョンの最深部まで潜って帰ってくるというものです。
ダンジョンには危険なトラップやモンスターが潜むため、安全のために脱出用のゴーレムが受験者たちに支給されたのですが、自分は「ワープ用の魔法とかじゃないのかよ」と内心突っ込みました。
フィクションでは、魔法とか超能力とか、変幻自在に変形できる生物とか機械とか、「何でもあり」の設定を入れられます。そういう設定は、その自由度を上手く生かして使えば、ワープみたいな便利な現象を作中で実現できます。
一方では、上手く制約をかけないと具体的な現象として描写できず、抽象的になってしまうという難点もあります。
例えば「フリーレン」には、
・ビームを撃つ
・バリアを張る
・物体を切り裂く
・相手を拘束する
・土や水などの物体を操る
・服を綺麗にする
などの便利な魔法がいろいろと出てきます(最初に例に出した脱出用ゴーレムはワープに比べて不便ですが)。
一方では、
・人によって得意な魔法が違う
・魔力が尽きたら使えなくなる
・術者がイメージできない事象は実現できない
などの制約がかけられているため、分かりやすい具体的な事象として上手く描かれています。
他にも例えば、
・超能力だったら、炎とか電気とかの分かりやすい物理現象の形を取る
・変幻自在の生物や機械だったら、急所を破壊されたら活動停止する
などの制約が考えられます。
そういう制約があると、「何でもあり」の設定を面白く描けると思います。
今日は、フィクションの設定の自由度と制約について話しました。
この記事が、読者様の創作に役立てば幸いです。
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