アカシックバレット ~寝れば寝るほど強くなる異能力を駆使して底辺クズ野郎から最強に成り上がる~

TANI

第1話

 おのずと目が開いた。


 かすれた視界には見慣れない白い天井。視線だけで辺りを確認したら、簡素な部屋のベッドの上で、俺は寝ているようだった。ベッド脇にある丸椅子には見知らぬ女の子が座り、携帯端末を、親の仇かのようにいじっている。うろんな思考が明瞭になるにつれ、違和感が襲ってきた。


 ん? なんか、目の前がいつもと違う気が……。

 いろいろと、はっきりくっきり見えてないか?

 メガネをかけたまま寝ちゃったとか……?

 顔を手で確認したけど、メガネはかけていない。裸眼だ。


「ん?」


 この手、なんか、おかしくないか?


 爪の形も指の形も、俺の知る俺の手じゃない気が……。

 不意にガタリと丸椅子の動く音が聞こえ、視線を向ける。瞬間、涙目の女の子が身を乗り出すように近づいてきた。


「兄ぃ、大丈夫!!」


 ……この子、誰?


 見た目は俺と同じくらいの年齢感。十六、七歳だろう。前髪が目を隠すくらい伸びており、左目がほぼ見えない。いわゆる片目隠れと呼ばれる髪型。ぱっちり開いた二重瞼の大きな目に、自己主張しすぎない程度に高くスッと伸びた鼻筋。かなりの美少女だ。羽織るように着ているパーカーの袖が、手の甲にかかっている。いわゆる萌え袖というやつ。あとは、ミニのスカート。おそらくブラウスの上にパーカーを着ているのだろう。

 服装から察するに高校生かもしれない。


 そんな見知らぬ女子の大きな目は、涙でしっとり濡れている。顔が近い。思わず距離を取ろうとしたが、枕が微妙にズレるだけだ。


「えっと、君は……誰?」


 片目隠れ女子の右目が、凝然と見開いた。


 なにか変なこと言っちゃった?


「兄ぃ、頭、フットーしちゃった? お腹刺されたのに、どうして頭がおかしなことになるの?」

「……え? 俺、刺されたの!?」


 すぐさま自分の腹部を確認する。彼女の言うとおり腹には包帯が巻かれていたし、点滴が左腕に刺さっていた。


「え? どういうこと? ここ病院?」

「病院に決まってんじゃん。通り魔に刺されたんだよ! 十三番区で」


 言ってる意味が、さっぱりわからない。

 通り魔? 十三番区? 住所かなにか? いや、そんなことよりも……。


「だから、君、誰? いや、俺、妹とかいないし!」

涼葉すずはだよ! 分家の涼葉!! マジでどうしたの? 本当に記憶喪失なの?」

「分家? すずは……? いや、本当に……誰?」


 詰め寄ってくる美少女から逃げるように視線を横に流した。その先にはサイドボードに置かれたテレビ。不意に、電源のついてない画面が目に入る。


 薄暗いディスプレイは光を反射し、鏡のようにベッドの主を映していた。


「……これ、誰?」


 見たことのないイケメンがテレビを凝視している。


 手を動かしたり、顔を動かしてみると、黒い画面に映ったイケメンも俺と同じように動く。いろいろな角度で自分の顔を舐めるように確認して、思った。


 ——なにこれ、超イケメン。


 目はぱっちり二重で切れ長だし、眉毛も形が整ってて細くてりりしい。鼻も高いし、顎のラインもシャープ。全体を見ると中性的な印象だが、眼光だけは野性味にあふれている。男性アイドルやっててもおかしくない顔じゃん。


 これは、夢かもしれない。自分の頬をビンタしてみよう。


 ……普通に痛い。夢じゃない。


 引きつるような笑いが自然とこぼれた。

 なにこれ? どういうこと?


「もうわかんないわかんない。マジわかんない。え? 怖い! 怖い怖い怖い怖い、なにこれ、怖い! わかんないんだけど!!」


 わかんない。え? どういうこと?


 思いだせ、田中良太たなかりょうた

 そう、俺の名前。俺の名前は田中良太だ。十八歳、高校三年生!


 普通の家で生まれ、普通に育ちたかったけど両親が事故で亡くなり、つい最近、祖母ちゃんが死んで完全に天涯孤独になった男!

 そうだ。もう頼れる人がいないからアルバイトの数を増やしたんだ。

 朝は新聞配達、昼は学校、夜は居酒屋。居酒屋の店長がなかなかにクレイジーで、バイトリーダーの俺に全ての仕事と責任を放り投げ、土日は朝から夜までシフトを入れられる始末。最近はストレスで毎日お腹が痛くなる日々だった。


 そうだ、そして、俺は……。


 バイトから帰る途中で意識が落ちて……。


 それから……。

 それからどうなった?


 あれ? 覚えてないぞ? そこから先の記憶がないんだけど!?

 え? 死んだの? 俺、死んだ? 死んでイケメンになった!?


「……兄ぃ、大丈夫?」

「少し待ってくれ、考えるから……」


 思い返せば、俺の高校三年間は完全に灰色だった。

 いや、もうむしろ真っ黒。スーパーハイパーダークサイド。明るい話が一個もない。

 俺は俺の望む<俺>を貫こうとし、誰にも理解されることはなかった。結果、クソザコぼっち生活。でも、これだけイケメンなら、俺は俺の望む生き方を貫けるかもしれない。

 俺の望み、俺の夢、それは——


 ——クールにかっこよく生きることだ。


 それこそ漫画に出てくるキャラクターのように無口系でいきたかったし、ネジが外れた戦闘狂に憧れた。覇王のように知略を張り巡らし、常に上から目線で相手を粉砕したかったし、命を燃やすような戦いに身を投じたかった。ピンチの主人公を毒舌まじりに救ったりして、最終的にいいところは譲るようないぶし銀でありたかった。具体的に言うと飛影とかリヴァイ兵長とかルルーシュとか冨岡さんとか、そういうキャラクターの生き様に痺れた。


 でも、そんな生き方、周りが許しちゃくれない。中二病だ、バカだと言われ、笑われる始末。


 だが! しかし!

 こんだけイケメンならいける!! イケメンなら許される!!

 俺が望むクールな生き方を貫ける!!!


「フッ……」


 とりあえずアンニュイに笑ってみた。


「なに笑ってんの? 本当に頭がパーンて……」


 ビビられていた。

 おかしい。イケメンって微笑みかけただけで、女子が顔を赤らめるんじゃないの?


「……涼葉と言ったな? 我の名はなんと言うのだ?」

「我!?」

「いや、えっと、だから、その、俺の名前をね……」


 引かれたという事実だけで、俺の心が若干くじかれてしまう。おかしい、イケメンなら一人称が「我」でも許されるはずなのに。


「……兄ぃの名前はミカドトウギだよ」

「ミカドトウギ……漢字で書くとどんな字になりますかね?」

「神様の門で神門。刀に正義の義の字で刀義」

「え? その名前、マジ?」


 田中良太と神門刀義なら、神門刀義のほうが完全に勝ち確の名前だろ。字面も超イカス! ラノベの主人公みたいじゃん。異能力とか使えそうな名前してるし!

 これはもう、名前に合わせてクールにキメるしかない!!


「フッ……涼葉、お前の知る神門刀義は既に死んだ。今日から俺は新たな神門刀義として生きていく」

「ボクの兄ぃが超やべー奴になっちまったよぅ……」

「なにも泣くことないじゃないか……」


 早くも心が折れそうなんだけど?


「でも大丈夫だよ、兄ぃ! ボクが責任もって兄ぃを——」


 不意にピクリと涼葉の動きが止まり、涙を浮かべたままジッとこちらを見てきた。その真っすぐな視線に、ちょっと気おされてしまう。涼葉は、なにか考えるように腕を組み、「そっか」とつぶやいてから再び泣き出した。

 感情の揺れ幅、激しいな。


「じゃあ、兄ぃ、二人のことも忘れちゃったんだね……」

「忘れたと言うか……お前の知る神門刀義は既に死んだだけだ」

「愛し合ってたのに!!」

「え? 嘘!? 兄妹なんじゃないの!?」

「兄妹じゃないよ! 分家同士だもん! 兄妹のように愛し合いながら結婚の約束もしてたんだよ!! そんなことまで忘れるなんて、ひどいよ!!」


 次から次に新情報が飛び出してきて、いろいろ意味がわからなくなってくる。

 たしかに彼女の見た目は美人だし、禁断の愛とか義妹とか許嫁という属性だけでテンションあがってしまう。神門刀義のラノベ主人公感、ハンパねえ。

 でも、違和感がある。

 なんか、俺の第六感が言っている。


 ——この子、微妙に胡散臭い。


「証拠は?」


 冷静な返しが予想外だったのか、涼葉はきょとんと首を傾げた。


「俺と婚約してるって言うなら、その証拠を出してよ」

「こ、ここにあるよ」


 涼葉が自分の足元へと視線を向ける。次の瞬間、床に置かれていたトートバックがふわりと浮き上がり、涼葉の膝の上に置かれた。更に勝手にジッパーが開く。


「え? 浮いた? なんで勝手に開いてんの? どういう仕組み?」

「兄ぃ、第七感拡セブンスのことまで忘れちゃったの?」


 なんでもないかのように言いながら涼葉は鞄のなかをゴソゴソとまさぐり、なかから一枚の紙を取り出す。


 ——婚姻届けだった。


 なんだろう? 強烈なパンチを二発連続でぶちこまれたように頭が回らない。

 だが、パニックなりつつも、わかったことが一つある。


 自分の名前しか書いてない婚姻届けを常時持ち歩いている奴なんて、ろくなもんじゃないってことだ。


「これ、俺の名前、書いてないよね?」

「兄ぃが倒れる前に今度書くって言ってたよ!」

「嘘だよね?」

「ウソジャナイヨ」


 絶対、嘘だ。


 落ち着け、俺。ちょっと引いてしまったが、立ち直れ、俺。

 そもそも、いきなりイケメンに生まれ変わって、かわいい妹ポジの女の子がついてくるとか、そんなうまい話、あるわけがない。

 ハズレを引いてもクールに受け止めるのが、俺の目指すかっこいい男——


「状況は八割理解した」


 むしろ理解してない二割が全てだったりするが、かしこいアピールは重要だ。


「それで涼葉、お前がさっきバッグを動かしたアレはなんだ?」

第七感拡セブンスだよ。超能力とか異能力とか、そんな力だよ」

「……マジで?」


 素の反応になってしまう。


「マジでお前、異能力あるの?」

「兄ぃにもあるよ」


 一瞬、言葉の意味がわからなかった。


「本当に、俺にも、異能力が……あるの?」

「あるよ」


 天をあおぎながら両手で自分の顔を覆った。


「マジかよ……」


 俺が一番好きな漫画やアニメ、ラノベのジャンルは異能力バトルモノ。

 田中良太だった時、異能力を手に入れるため、俺はあがきまくった。

 例えば、異能力バトルモノでは、夜の街を歩いていたら、怪物に襲われ死にかけたところを謎の美少女に救われて、能力に目覚めるという展開がよくある。しこたまある。


 当然、俺もそんな出会いを求めた。


 フェロモン香水をふりかけて夜の街を走り回ったし、魔術の本とか買って魔法陣を描いて儀式を行ったこともある。

 でも、ダメだった。俺がこんなにも誘ってるのに、怪物は襲ってくれないし、美少女吸血鬼や美少女悪魔も俺のもとには来てくれない。出会えたのは露出狂の変態と、SM散歩プレイをしている中年カップルくらいだ。


「兄ぃ、大丈夫?」


 感動にふけるあまり停止していたらしく、涼葉が俺の目の前で手を振っていた。

 そうだ、特に重要なことを聞かなければ!!


「……もしかしてだけどさ、俺ってなんかすごい能力継いでる血統の家に生まれてたりする?」

「うん、するよ。神門家は大昔から続く辟邪へきじゃの血筋だし」


 ああああああああああああああああああああああああああああああ!

 ぎだごれぇぇぇぇ!! ぎぢゃっだのぉおおおおおおおぅ!!


 今までのバッドな人生が! この瞬間! 全て! 報われた!


 俺はこの時のために、生きてきたんだ!! 死んだけど!!!


 思わず涙交じりに涼葉の手を両手で強く握り「ありがとう」と言ったら、涼葉が怯えた顔をしてしまう。


 いやいや、落ち着け、俺。

 いくら嬉しいからってテンションあげすぎちゃうのは、クールじゃない。クールな男は人知れずはにかむくらいがちょうどいい。


「ごめんよ、ちょっとテンションがあがっちゃってさ」

「嬉しがってるところ悪いけど、兄ぃ、能力者として才能無いよ?」

「はあ? ぶっ殺すぞ、てめぇ」

「今、ぶっ殺すって言った!?」

「言ってない! 言ってないよ!!」


 怯え驚く涼葉をフォローしつつ改めて笑顔を浮かべる。


「いや、その、え? 俺、弱いの?」

「うん、兄ぃ、神門の家でもびっくりするくらい才能ないよ」

「……いやいや、待て。その理屈はおかしい。俺は認めない。あれだろ? よくあるやつだろ? 基礎能力は低いけどすごい力を持ってるとか、そういうピーキーな能力あるんだろ? そういう例のアレだろ? 俺はわかってんだ」

「ないよ。そもそも兄ぃ、異能力開発に興味なかったし、興味あることと言ったら、おにゃの子のことくらいだもん」

「おにゃの子?」

「うん、兄ぃは異能力開発とかいっさい放棄して、ひたすら女の子のことばかり追いかけてたスケコマシのゴミクズだよ。だから、勘当されてるし、神門家とはいっさいの関係絶たれてたぢゃん」


 ……オッケー、くじけない。絶句したけど、くじけない。

 ちょっとだけ「マジかよ?」と思ったけど、欲しがりすぎるのはバチ当たりだ。


「あと、ボクに五千万円の借金がある」

「マジかよっ!?」


 いやいや落ち着け。涼葉はなんか胡散臭いやつだ。これも嘘だという可能性がある。ここは毅然とした態度で対応するべきだ。


「ちな、これ、借用書な」


 マヂだった。

 よくわかんないけど、なんかマジものの借用書っぽい紙を鞄から出しやがった。五千万の借金には引くけど、借用書と婚姻届を常時持ち歩いている涼葉にも引く。


「ね? これでボクと兄ぃが愛し合ってたっていう意味、理解できたでしょ?」


 含み笑いを浮かべながらベッドに手をつき、のけぞる俺の前で借用書をピラピラと振ってくる。やっぱ、俺の勘は当たってた。


 こいつ、やべー奴だ。

 借金を理由に俺を脅しちゃうやべー奴だ。


 クソ! どうしたらいいんだ!? 人間偏差値の低い俺には、このピンチをクールに切り抜ける方法が思いつかない。でも、イケメンに生まれ変わってまで、惨めな生き方はしたくないっ!! どうする? 俺が憧れるクールなキャラクターなら、こういう時、どう切り抜ける? 考えろ、俺っ!!


「……金で愛を買えると思ってるのか? 憐れでさもしい女だな」


 よし! 問題は何一つ解決してないけど、クールな返しだけはできた!!


「恋人料……」


 ぽつりと涼葉がつぶやく。


「兄ぃにはたくさんの彼女がいたみたいなんだけど、そのおにゃの子たちから『恋人料』という名目でお金を集めてたよ? なんか兄ぃへの貢献度が低いと『友達料』に降格するんだってさ。で、競争意識を高めてお金を集めるって自慢げに言ってたよ?」

「え? それ、俺がやってたの?」

「うん、嬉々として」


 信じるな! 信じたら負けだ!


 だって今の俺は神門刀義のことを、なにも知らないんだから、涼葉は好き勝手言えるさ! そうだ、矛盾! 論理の矛盾を突くんだ!! かしこい系クールキャラみたいに!!


「フッ……そのロジックはおかしい。俺が仮に君の言うゲスな男だとしよう。でも、そんな人間と結婚したがる時点で君の理論は破綻する。借金は事実かもしれないが、俺がゲスだというのは作り話だ。これにて証明終了」


 俺がクールにキメたっていうのに、涼葉はやれやれと言いたげにため息をついた。


「兄ぃの言い分だとゲスは一般的に嫌われるってことだよね? たしかにボクの性癖が一般的だったら、ソッコー兄ぃと縁を切ってたと思うよ。だって、兄ぃ、心底ゴミクズの人間産業廃棄物だもん。でも、残念ながらボクはやや特殊な性癖を持ってるんだ。だから、兄ぃの主張は通らないよ?」


 ニコリと微笑み、言葉を続ける。


「ボク、クズとかゲスとかゴミとかダメ人間属性萌えなんだ」


 しっかりはっきりそう言った。


「だって、兄ぃみたいなダメ人間くらいしか、ボクがマウント取れる相手いないし! ほんと最高だよ、兄ぃ! だって、今も記憶喪失のフリして借金とか踏み倒そうとしてるんだよね!? はあ〜……たまんないよ、そのクズっぷり!! しゅきしゅき大しゅき!!」


 頬を赤らめ、しっとりした目で見つめられる。

 あ、この子、マジでクズが好きなんだ。

 やっぱ、やべー奴じゃん!!


「ほら、兄ぃ、そんな演技なんてもうしないでさ。いつものように『ごめりんこ』ってかわいこぶって謝りなよ。必死になって謝ってくれたら、ボクだって許してあげるよ?」


 そんなの、絶対に嫌だ。

 でも、どうしたらいいんだろう? こういう時、どうやったら、ぜんぶまるっとごまかせるんだろう? 教えて! 俺がリスペクトするクールキャラたち!!


「ククク……」

「兄ぃ?」

「フハハハハハハ! なるほどな、それが世界の選択か!! いいだろう! なれば、その宿業の尽くを粉砕してくれる!!」


 叫びながら借用書を破り捨てた。


「なにするのさ!!」

「フハハハハハハハハ!!」

「笑ってないでなんとか言ってよ!!」

「フハハハハハハハハ!!」

「まあ、これコピーだからいいけど」

「お前、ふざけんなよっ!!」

「なに逆ギレしてんの!? これ以上、ボクを萌えさせないでよ!!」

「俺はクズじゃない!」

「クズじゃん! 借用書破ってうやむやにしようとしたじゃん! やっぱボクの愛するドクズの兄ぃじゃん!! ボクを萌やし殺す気じゃん!!」


「だって知らないんだもん! そうやって次から次にクズエピソード言われる俺の気持ち、考えたことある? 無いよね!? 俺はっ!! なにもっ!! 知らないのにっ!! 本当にっ!! なにもっ!! 知らないのにっ!!!」


 全力でシャウトしたら、涼葉は惚けたように俺を見る。無音のなか、涼葉が顔を紅潮させたままブルッと震えた。


「まぢクズすぎだよぅ……だって完全に逆ギレだもん……はあ〜、これからも推してこ。マジ尊すぎ。もう、生ける神じゃんよぅ……すこすこのすこ、お布施しよ」


「だから俺はクズじゃなあああああい!!」


 シャウトしたら看護師さんに叱られた。


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