冒険者編
ティアを送る
「ひっく、ひっく、、、、いやです、はなれたくない」
今、ぼくの腕の中で一人の白い髪の少女が泣いている。
それは・・・獣王国ハウデンに帰るティアだ。
「そうだね、ティア。僕も離れたくない。だけど、二年後に成長した姿を見せてくれるって言ってくれたじゃないか」
「う、う、そうだけど、やっぱり離れたくないっ!」
僕はティアとかれこれ2時間この状態が続いていた。
この様子を見ていた王様、カール様は苦笑い。アリスの母親であるリーシア様とティアの母親であるスフィア様はうん、うん、とうなずき、わかるわかると言っている。アリスはリーシア様の近くにいて涙を堪えていた。保護者の方手伝ってください。
「ティア?」
「…はい、?」
「確かに2年間と言う月日は数字にしたら長く感じると思う。だけどね、逆に考えてみよう?2年間会えないのは寂しい、そのかわり2年後会ったときにはその寂しさを打ち消すほどの嬉しい、喜びが一気におしおせて来るんだ!なんで言えばいいか分からないけど、その2年間の寂しさは喜びへのスパイスになると思えばいいんだ。だって何事でも嫌のことを先にやった方が楽しいことは倍楽しい、嬉しいことは倍嬉しい、そんな気持ちになるだろ?」
「うん」
「だからね、2年後会ったときはなんでもお願いを一つ聞くよ。そうすればさらに楽しみがふえるよね?」
コクン
まだ完全には納得していないがティアはうなずいてくれた。
「じゃあティア、報酬の前払いをしよう」
レイはそう言うとティアの耳元で喋っていた口を離し、ティアの顎をいわゆる顎クイをしてティアの唇を自分の方へ向けそのまま自分の唇とティアの唇を優しく合わせた。
その様子を見ていた人達は、
アリス「あ!ティアだけずるいです!私もハグした後キスして下さい!」
と、走ってかけより。
王様は「ほう、なかなかやるな、だがアリスはダメだ」
と言いアリスにお父様なんて嫌い!と言われ心にナイフを刺され、orzし、
「レイ君さすがだねー」
と言いつつも頭に青筋が少し入るカール様、
「きゃー、スフィア見た!?レイ君システィアちゃんにキスしたわよ!」
「ええ、そうね。システィア大人になりましたね」
と、orzしてる王様に普通に座り、喋るリーシア様とその様子をなんとも思わないのか、気にしていないのかわからないがそのまま会話するスフィア様。その様子を見たレイはアリスもこんな風になってしまうのかと心配しつつ、アリスをハグしたあと同じように顎クイしてキスするレイ。
王城から送り出すためいた執事とメイド達はザワザワしていた。
「ティア、もう平気かな?」
「はい!もう平気です!」
「アリス、アリスも2年後会ったときなんでもお願いを一つきくよ。」
「楽しみですね!」
最後は明るい雰囲気になり無事にティア達は獣王国ハウデンに帰って行った。
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