お・は・な・し (男の場合)

「カール様話とは?」




僕達の場合何の話をするのだろう。

まぁ、たぶん今後のことだろう。




「レイ君、君にお願いと言うか、絶対と言うべきなのだろうけど2年後に君には学園に通ってもらいたい。その代わりその間の学費はもちろん保証するし住む場所も提供する。行ってくれるかい?」




学校かーでも一人なのか?一人はやだなー




「カール様学園って僕一人ですか?」




「そんなことはないよ。もちろんシスティアとアイリス嬢も一緒にね」




え?でも僕とアリスとティアの年齢は二つ違うし、




「レイ君が考えているのは年齢の差についてだろうけどそれは問題ないよ。学園は10歳から入学出来るから、それに合わせてレイ君に2年待ってもらう。これならレイ君が入ってくれると思ったしね」




よかった。流石に10歳から入れると言っても今すぐでは無いのか。

アリス達と離れることにならなくて良かったー

でも、僕はその2年間何をするんだ?




「僕は12歳になるまでの2年間何をすればいいんですか?」




「その2年間は何をしてもいいよ。」 




何をしてもいいのか。でも入試の勉強とかしなくていいのか?

でも、冒険者になりたいしなー




「何をしてもいいならとりあえず冒険者になりたいですね。それと、入試試験とかありますか?」




「そうだね、入試試験のことを忘れていたよ。じゃあ週に一度だけ王城に来て勉強しよう。ジイスお願いできるかい?」




しっかりずっと正座している王様は、




「それぐらいなら別に構わないぞ」




と、言ってくれたので僕はお礼を言った。




「冒険者は僕がギルドに紹介しよう。」




あれ、団長さんじゃないの?




「団長さんが案内してくれるのでは?」




「レイ君、僕を一方的にやったのに普通に冒険者になれると思わないほうがいいよ。一応Aランク冒険者なんだけど」




「Aランクってどれくらい強いんですか?」




「ランクについてはギルドの受け付け嬢に教えてもらうとして、簡単に言うと、かなり強いよ。世界のトップには遠く及ばないけど、それでも上から数えた方が早い」




僕はそれを一方的に、まぁ、当たり前か、アルス様に稽古つけてもらったんだ。神様に稽古つけてもらって負けたら目も合わせられないな。




「でも、まぁ僕神様に稽古つけてもらってたのでそうなるのは当然かと、」




「本当にそうだよなのに君は僕は守れないとか言って、ねぇ?」




「う、それは本当すみませんでした。」




「それとレイ君住む場所は無いんだよね?」




本当だったら今日中にギルドに行って、グレートボアとか言うあの猪の魔石と皮を売って宿に泊まろうと思ってたことを伝えると、




「ギルドは明日行くからいいとして、じゃあ今日は王城に泊まりなもうすぐ僕達もハウデンに帰ってしまうし、」




「帰る?つまりティアもですか?」




「そうだよ、申し訳無いけどね。次に会えるのは入試会場だね」




入試会場、つまり2年後か、うーん寂しいなー

でも、仕方がないか。




「わかりました。2年後を楽しみにしてます」




「うん、僕も楽しみにしているよ、君が更にどれだけ強くなっているか、じゃあジイス、レイ君の部屋よろしく」




さっきから思ってたけど王様自分の城なのになんか色々勝手に決められてないか?




「わかった」




まぁ、了承しちゃう王様も王様だけど、




「ということで、真面目な話はここまでにしておいて、」




カール様の雰囲気が少し変わってと言うかすんごい何とも言えない雰囲気で、




「システィアと風呂に入った感想は?」




王様も続いて、




「アイリスと風呂に入ってどうだった?」




やっぱりこの二人も男か、




「さっきも言った通り僕は目を伏せていたので見てないですよ、しかも二人とも自分の娘に何を考えているんですか?」




すると二人揃って、




「「だって一緒に風呂に入ってくれないからねー」」




気持ちだけでも一緒に入った気分になりたかったそうです、ハイ

そんな修学旅行の夜みたいな会話がまだ昼間の内からされた、男子組だった。

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