空気を読んで下さい。
「ちょっと待ったー!」
抱きしめ合う僕達に向かって王様が叫びながらこっちに来た。
せっかく抱きしめ合っていたところに大声で僕達の方に来た。
せっかく抱きしめ合って、よかった空気が壊れた。
おかげでアリスとティアがものすごく睨んでいる。可愛い子が睨むと物凄くこわいな。するとアリスが、
「お父様空気を読んで下さい。」
とても冷たい声で王様に告げた。
それでも王様は、
「ダメだ!私の可愛いアリスが結婚するなど!」
結婚?どう言うこと?そして、そこまで子煩悩ですか?
「王様結婚ってどう言うことですか?」
いや、いずれ出来るなら結婚したいとは思ってるよ。だけどねぇ、
「当たり前だ。王家や貴族は民とは違い付き合う別れるを繰り返すことはありえない。君はその責任を取れるのか!」
そう言うことか。
僕の中での答えはもう決まってる。
「当たり前ですよ、王様。僕がこの二人を責任を持って自分達が世界で一番幸せにだと思えるくらいに幸せにしてみせます!それに僕はこの二人と別れる気なんてありません!」
すると王様のキツくなっていた顔が優しい顔になり、
「よく言ったレイ君。君になら私の娘を預けられる」
するとそこに、
「それはそれとしてあなた?あなたがレイ君の気持ちを確かめるためにやったとするのは良しとしましょう。だけどね、もう少し空気を読めるようになってほしいわ」
リーシア様が圧力を放ちながら言う、
「そこに正座!」
王様は、「はい」と声が小さいが返事をしその場で正座し始めた。
するとそのままリーシア様がお説教をし始めた。
「だいたいあなたはいつもいつも・・・」
抱きしめ合うのを辞めた僕たちは手を繋いでいた。
そこにカール様が来て、
「レイ君、実はね僕達は幼なじみなんだよ。ジイスにリーシア、スフィア初めて会ったのはヴァルツ王国とハウデンが運営している学園で会ったんだよ。昔からあんな感じでね、ジイスが何かをやらかしてリーシアが怒り、僕とスフィアがそれを見て薪をくべジイスが更に怒られるのを笑いながら見る、いつもそんな感じだったよ。」
へぇ、そうだったんだ。
カール様の話を聞いていると、
「私もスフィアと一緒にアリスとシスティアちゃんに話したいことがあるからあなたとの話は終わりにするけど、私達が戻ってくるまで正座してなさい。分かった?」
「・・・」
王様が無言でいると、
「わ・か・っ・た?」
怖い雰囲気になったリーシア様、すると即座に
「はい!分かりました。」
と、元気良く返事をした。
そのまま僕達の方まで来て、
「というわけで、アリス、システィアちゃん少しお話があるから少しこっちに来て、行くわよスフィア。」
アリス達を連れて城の中に戻って行った。
するとカール様が
「じゃあレイ君僕達も少しお話をしよう。」
僕達もお話することが決定した。
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