ー    ー

そこに意味など、あるわけないよ?

だって、ただ私はかわいい子を、可愛がっただけ。

それの何が悪いというのか。


昔から、小さい子が好きだった。

機嫌よく笑っているのも、拗ねて膨れているのも。

寝顔も、起きたときのぼんやりしているのも。

泣き顔も、嫌いなものを嫌がる顔も。


苦しむ顔も、その果ての死に顔も。


最初は居なくなろうと、誰も気にしない浮浪児を。けれど、彼ら彼女らは警戒心が強すぎる。

なかなか思った通りの顔をしてくれない。

そんなある日に、あの子を見つけたのだ。

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