東方伝奇ー平凡な元リーマンが異国の暗殺者と紡ぐ絆の物語
神崎あきら
あらすじと人物紹介
あらすじと主要人物紹介
大学卒業後、地方から上京してきた宮野伊織は8年間勤務していた広告代理店を人員整理で自主退職し、突然の無職となる。職探しも捗らず、途方に暮れる伊織のもとに元同僚から日本観光にやってくる外国人の観光案内のバイトを紹介される。断り切れない伊織は半ば強引に押しつけられてしまう。
空港の待ち合わせ場所にやってきた依頼人は長身で無口、無愛想、しかも日本語がペラペラの中国人で曹瑛と名乗った。こんな人物が何故観光ガイドを必要とするのか不思議に思う伊織に、拠点とするマンスリーマンションに住み込みでの世話を強引に依頼する曹瑛。最初は逃げだそうとした伊織だったが、無愛想だった曹瑛の意外な人柄に惹かれ始め、行動を共にする。
互いの食文化を通して深まる交流に、仕事を越えた友情を感じ始める伊織。しかし、曹瑛の真の目的は「龍神」という名の狂気のドラッグをこの世から消すことだった。裏社会で生きる曹瑛の正体を知り、伊織は困惑する。思い悩んだ末、孤独に戦おうとする曹瑛を助けることを決意する。平凡な元サラリーマンと孤独な異国の暗殺者の絆と成長の物語。
宮野伊織(みやのいおり):地方から上京して広告代理店に新卒で8年間勤務。突然の人員整理により無職に。そのタイミングで元同僚から半ば強引に押しつけられた観光案内のバイトをすることになる。お人好しで意外と物怖じしない天然体質。身長176㎝ 32歳
曹瑛(そうえい):中国黒竜江省からやってきた無口で無愛想な中国人観光客、のはずだったが来日はなにやらワケあり。日本語はペラペラ。お茶を淹れたり料理を作ったりする家庭的な一面がある。モデルのような整った顔立ちと評される。身長185㎝ 35歳
孫景(そんけい):曹瑛とは腐れ縁。危ないものを運ぶ中国人ブローカー。いかつい見た目に反して意外と気さく。よく場の空気をぶち壊すが、大事な場面ではちゃんと空気が読める男。銃火器マニア。日本での生活歴があり、日本語はできる。身長188㎝ 36歳
榊 英臣(さかきひでおみ):関東鳳凰会の若頭。冷静で生真面目。義理を重んじる武闘派。冗談は通じない系。身長182㎝
高谷結紀(たかやゆうき):バーGOLD HEARTに出入りする青年。大学生。同年代の男性の恋人がいた。趣味が高じてシステムに強い。身長168㎝ 21歳
黒い帽子の男:中国の寒村で曹瑛と兄を金で買った2人組のうちのひとり。曹瑛の目の前で兄を斬る。のちに日本で取引の現場に現れた。
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