第3話:スキルセット

*本日3話目の更新です。1話のみご覧になっている方はご注意ください。


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 わんちゃんさんに言われた通り、まずはステータスの確認っと。



名前:チョコ・ミント

種族:ハーフリング

職業:錬金術師

HP:75 / MP:25

STR:1   VIT:1   DEX:96+5

AGI:1   INT:1


【習得済みスキル】

『鞭術マスタリー:1』『錬成:1』


【セット中スキル】



【装備】

・リボンウィップ[1]:『巻きつけ』

・初心者の服(HP+10)

・初心者のパンツ(HP+10)

・初心者の靴(HP+5)



 おっと。装備何もしてないんだった。

 あれ?

 DEXの横に+5ってある。これなんだろう?


 ピコンっと触ってみると、【種族ボーナス】って出た。

 え、じゃあハーフリングって、DEXがボーナスで貰える種族だったの!?

 し、知らなかった。

 知らなかったけど、なんだか運命を感じちゃう!


 じゃあ装備しちゃおっと。



【装備】

『新人錬金術師のシャツ』

『新人錬金術師のハーフパンツ』

『新人錬金術師のコード』

『鞭[1]』:スキル『巻きつき』セット済



 わっ。貰った鞭にスキルがセットされてるぅ。

 鞭の隣にある[1]っていうのが、武器のスキルスロットの数なのかなぁ。

 武器にセットされたスキルは、習得済みのほうには載らないんだね。


 スキルのセット方法が分からないなぁ。あ、画面の右上にクエスチョンマークがある。

 そこに何か書いてないかなぁ。


 ──あった!

 なぁんだ。これもドラッグ&ドロップで【セット中スキル】に移動すればいいんだね。

 ヨシ。『錬成』セット完了っと。


 新人錬金術師のハーフパンツとコートは、青紫色に白い縁取り。

 シャツは真っ白。


 うぅん、どれもあんまり可愛くないなぁ。

 あと鞭じゃなくって、これリボンだったらいいのに。


「あ、そうだ! 錬成して作り替えちゃえばいいじゃない。うん、そうしよう♪」


 錬成するためには、錬成陣が書かれた紙が必要なんだよね。

 知ってますよぉ、ちゃーんと調べたんだから。

 情報サイト様、ありがとーっ!


 紙は錬金術師ギルドで売ってるけど──さっきアイテムボックス開いたときに、紙みたいなアイコンがチラっと見えた気がするの。

 あ、ほらやっぱり!


『お試し用錬成陣用紙』って書いてある!

 よぉし。じゃあまずはコートから錬成しちゃおう!






 町を目前にした草原で、お試し用の錬成陣用紙を草の上に置いてっと。

 錬成の手順はこう──


 1:錬成陣の上に素材を載せます。この時、物量に注意ね。

 2:錬成後の造形をイメージします。

 3:錬成陣の両手を載せて『錬成』と発音します。

 4:出来上がり♪


 うん、すっごく簡単。

 物量っていうのは、大きさとか重さみたいなものかな。

 コートの物量は──20ね。


 錬成スキルのレベルによって、錬成できる物量も決まってるんだよね。

 レベル10までは物量50までしか錬成できないけど、コートもパンツもシャツもそれ以下だから大丈夫!

 鞭は──こっちも20か。


「えへへ。よかったぁ。さぁ、やるぞぉ~」


 コートを脱いで錬成陣の上に。

 デザインは──だぼったいコートは、裾を花びらのようにして……もっと軽いイメージに!

 ヨシ!

 これだぁ!!


「レッツ! 『錬成』」


 魔法陣に両手を突くと、描かれた線がプワァっと光り出して──

 やがてその光が消えると、そこにはイメージした通りのコートが!


 あ、紙のほうは消えてなくなっちゃうんだね。


「ふぅむ、我ながらちょっと魔法少女っぽいかも?」


 最近見てるアニメが魔法少女物だから影響されちゃったかなぁ。

 よぉし。じゃあパンツとシャツ行ってみよう!


 ハーフパンツに手を掛け脱ごうとすると、どこからか視線のようなものを感じてぇーって、ここって普通のフィールドだったの、忘れてたあぁぁぁぁっ。


 どこっ!

 どこっ!?


 はっ!


 お、男の人と目が合っちゃった。


「ほ、ほええぇぇっ!」


 は、恥ずかしいよぉ、うわぁぁ~んっ。



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*ステータス画面にて、HPとMP、装備を書き忘れていました。

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