第14話「なっ……あ、あんた……っ」
「さてさて。それじゃあ、これ解説してもらおうかな」
そう言った
なるほど……たしかに、こんなのを解説させられたら、
こいつが留学する前も似たようなことがあったなぁ……。たしか、
あの時も『これの内容話してみて』って強要されて、二人で泣きかけてたっけ。
だが今回は訳が違う。ガチなやつだ……!男子高校生といえど、さすがに口にするのを
どうする? どうす…………いや、もう仕方ないか。見せてやるぜ、俺の本気ってやつを!
覚悟を決めた俺は、友李の目を
「これは-と-が--で-を---して-してるんだよぉ!! なにがおかしい! 俺としては、生き物の本質と言ったっていいねぇっ!」
「なっ……あ、あんた……っ」
やっぱりだ。今までの俺は、こういう尋問には無を
予想外の反応によって
ここからは俺のターンだ! 俺は友李の手元からエロ本を奪い取り、次のページをめくって突きつけた。
「逆に聞こう! これは一体なんだ! まさか、人に
「えぇっ……それ、は……」
フン、予想通りだ。さすがにこんな反撃をしてくるとは思っていなかっただろう。
「さあ、言ってみろ!」
「だから……お、男の人と、女の人が……その……あの……」
ハッハッハッ。今までの自分の罪を悔い改めるが良い!
と、俺は達成感に浸っていたのだが……。
「も、もぉ許ひてくらさぃ……」
「あれ?」
俺の前にいた悪魔は、涙ぐんだ瞳で俺を見つめ、弱々しい声で
もしかしてなんだけど……こいつ、自分が責められるのは苦手?
そう思った俺は、確認のために友李の耳に息を吹きかけてみた。
「ひゃっ、ひゃん!」
うーん、これは間違いないな。
「お前、人にあんだけやっといて、自分は超絶弱いじゃねえか」
「らってぇ……久しぶりに会うから、どうすればいいのかよく分からなくて……。いつもみたいに意地悪しちゃって……」
普通に会えばいいだろ! なんで部屋からエロ本持ち出してくるんだよ!?
「寂しかったよぉ、ヒロくん!」
友李は目に浮かべてた涙をポロポロ流しながら、俺に抱きついてきた。
「はいはい。ヒロくんって……なんか懐かしいな」
ヒロくんというのは、幼稚園の頃の呼ばれ方だ。最後にそう呼ばれたのは、もう10年以上前だろうか。なんだか不思議な気分になる。
「あっち行ってたときの思い出は明日聞いてやるから、今日は帰って寝ろ。な?」
「やだ。まだ一緒いる」
「なんだよ。呼び方だけじゃなくて精神年齢も幼稚園か?」
「どうしても、だめ?」
「だめだ」
俺は
-ドサッ
何かに突き飛ばされるような感覚が、俺を襲った。
「痛ってぇ……」
「こうすれば、帰らなくてもいいよね」
友李は俺に馬乗りになっていた。まてまて、これどういう状況なんだ?
「良くねぇから! 早く降りろぉ!」
「ひどいなぁ。あのね、しても……いいんだよ?」
そう言うと、友李は自分の着ている上着の
全く……今日はとんでもないことばっかりだ。俺になにが起きてるっていうんだよ……?
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