Chapter 1 びっくり!私が魔法少女

 ――紅・蒼・翠・黄。

 それぞれ四色の光の筋が空に広がる厚い灰色の雲を抜けるとそれぞれ異なる場所から地上へまっすぐ落ちる、そのうち紅い色をした光は水の中へ入っていった。

 その光は深い水の底へ沈むと、浮かんでくる事はなかった。



「行ってきまーす!」


 その日遠城えんじょうあかりは元気一杯の顔で家を飛び出した。

 肩まで伸ばした茶色い髪と、子供っぽい顔立ちから新入生のように見えるが実際は市内にある中学校の生徒でこの春から二年生になる。

 こげ茶色のブレザー、白のカッターシャツに蝶結びされた赤のリボン、赤と黒でチェック柄のプリーツスカート、これが彼女の通う学校の女子制服。

 一つ学年が上がるとあってあかりは心より楽しみにしていた。

 彼女の通う学校は街の中心部にあり、車道を横目に走り横断歩道を渡ってすぐに校舎が見える。

 この学校の特徴の一つとして校庭の端にこの学校で唯一咲いている桜の樹がそびえていた。


「――わぁ……」


 遠くから見える桜の花びらにあかりは目を奪われていた。


「――ねぇ?」

「!?」


 背後からいきなり声をかけられ、あかりはビクッと体を震えさせ肩まで伸ばした髪が揺れる。


「な、なんですか?」


 振り向くとそこには、自分と同じ学校の制服を着た少女が立っていた。

 ただ一つ違うのは靴下が黒いところだけであかりより少し背が高く、長めの髪をやや上に縛ったポニーテールにして束ねている。

 あかりは相手の顔をうかがうが、見覚えはない。

 新入生かとも思ったが自分より少し背が高く、そうには見えなかった。


「職員室の場所聞こうと思ったんだけど、さすがにわかんないよね?」

「えっ?」

「だってあんた、一年生でしょ?」

「え、……えぇ~っ!?」


 あかりは一瞬何を言われたのかわからなかったが、次第に苛立ちを覚え体を小刻みに震わせる。


「ごめん、他のコに聞くね。んじゃ」


 そう言うと女生徒は手を振り、校内へ入っていこうとした。


「待った!」


 あかりは女生徒を呼び止めるために、強引に彼女の手をつかんだ。


「言われたくないこと言って……私は二年生だよ!」

「ええっ!?」


 自分が二年生であることをこと細かく説明したあかりはひとまず心を落ち着かせ昇降口に貼られているクラス表を確かめると、新しいクラスである二年C組へ向かう。

 戸を開けると生徒達は早くも各グループ毎に話をして盛り上がっている、先生はまだ来ていないようだった。


「よっ、あかり!」


 一人の男子生徒があかりの姿を確認して、近寄ってきて挨拶をしてきた。

 話しかけてきたこの男は藤井浩平といい、あかりの家の近所に住む幼なじみである。


「こ、浩平……同じクラスだったの?」

「あぁ、小学校ん時からずっとだな。俺たちってやつ?」

「なっ、何言ってんのよ!」


 あかりは怒る気持ちを抑えつつも、浩平の後ろの席に座る。

 しばらくして校内の予鈴が鳴ると教室に先生が入ってきた。


「やぁ、進級おめでとう。今年は一年生のお手本になるよう、しっかりやるんだぞ。授業を始める前に、今日は転校生を紹介する。しかも女の子だ!」


 そう言うと男子生徒は歓喜に沸き出した、浩平もその一人である。


「うっひょ、どんな子だろう? かわいかったら何でもいいや!」


 あかりは呆れた表情で窓の外を眺めた、内心仲良くなれる転校生であることに期待を寄せる。


「さあ、入って」


 先生の導きで戸を開け一人の女子生徒が入ってきた瞬間、男子生徒からおおっと声が上がる。


「今日からこの学校の新しい仲間となる、龍丘たつおか千里さんだ」

「龍丘です、皆よろしくっ!」


 千里は元気にウィンクした、わあっと男子生徒が歓声を上げ先生がそれを止める。


「こらこら、静かにしないか!」

「おいあかり、すっげぇかわいいぞ!」


 浩平は激しく興奮している。

 言われるままあかりは千里を見た、するとすぐに目が逢いふと気付く。


「ん……? あぁーっ!」


 その場で立ち上がったあかりが千里を指さす、千里もあかりに気付いたのか同じように指さした。


「あ、アンタはさっきの一年生!」

「んなっ! わ、私、一年生じゃないもんっ!」


 まるで漫才のような二人の掛け合いを見て、教室がドッと笑いに包まれた。



 場は変わって森の奥深くに洋風の城が建っていた、空は真っ黒で時折光る雷光がそれを照らしている。

 周囲の森ではカラスに似た鳥類が屋根の上でギャーギャー鳴いていたり黒き空へ飛び立ったりと様々。

 城の壁となっているレンガや屋根など全てがどす黒く、ところどころにトゲがついたツタが生えていた。

 ここは異世界エステラ・トゥエ・ルーヴよりこの世界の異空間に転移した四色の輝石を追いかけてやってきた“漆黒の闇”の根城。

 そのバルコニーに一人の女が立っていた、大きめのフリルと黒と青紫で彩られたドレスを身にまとい素顔を隠すように黒い仮面をつけていた。


「――リーヴェッド様……」


 その背後で男が片膝をつきながら女に声をかけた。


「なんだ?」


 リーヴェッドと呼ばれた女はその場で振り向いた、仮面越しのため声がくぐもっている。


「四色の輝石にまつわることです」

「ほぉ、してどうだ?」

「この異世界を探ってまいりましたが、依然として見つかっておりません……」

「何!?」


 リーヴェッドはその場で怒りに震え、履いているヒールのかかとを叩いた。


「エステラ・トゥエ・ルーヴより転移した四色の輝石、それを我々が手にすれば強大な力を得ることとなる。しかし選ばれし者に渡れば……それはわかっているな?」

「わかっております。輝石の力を我ら“漆黒の闇”へ」

「その通り……行くのだ、アディートよ」

「――御意」


 アディートと呼ばれた男はその場を立ち上がり、影となって消えた。

 それを見送ったリーヴェッドは再びバルコニーから外を眺める、晴れることのない闇色の空を見上げていた。



 再び学校、校内は休み時間に入っていた。

 クラスで一番の話題は転校してきたばかりの千里で、前に住んでいた街の話や彼女の好きなものなど質問攻めだった。


「千里ちゃん、趣味は何?」

「趣味か……写真かな? あたし、ピンっと来たのにはデジカメ使って写真にするんだ」

「すげぇ、今度見せてよ!」

「うん、いいよ!」


 千里の周りには男女問わず集まっている、それを隣の席で見ていたあかりはため息をついた。


「はぁ、まったく。なんでこのクラスに転校してくるのよ」


 明るい性格をしている千里はすぐにこのクラスに馴染めそうな雰囲気を出していた、そこへ教室に予鈴が鳴って先生がやってくると授業が始まる。


「――は、――した」


 生徒の一人が教科書の内容を読み上げている、その間先生は教室を巡回していた。

 それを聞いていてあかりはうとうとと首を動かしたかと思えばそのまま机に突っ伏して眠ってしまった。

 両手で教科書を開いていて、前の生徒にはそれが見えていない。

 夢の中で彼女は真っ赤な空間にいた、そこは炎が燃えているようにも見えるが熱くもない。


「何、ここ?」


 空間の中に壁や出口はなく、真っ赤な世界が一面に広がっていた。


『――我……き、聞……よ……』


 途中空間の中で低い声が響いた、それを聞いてあかりは周りを見渡す。


「誰!?」


 声に振り向くがその姿は確認できない、上下左右どこを見てもそれは同じだった。


『――我……き、聞……よ。我……は、紅……お……』


 低い声は途切れ途切れで聞こえていて、何を言っているのかわからない。


「どこにいるの? よく聞こえない! ねぇ、答えてよ!」

『――じょう……』


 あかりが必死に呼びかけていると、さっきの低い声とはまた違う声が響いた。


『――じょう、えんじょう! 遠城あかり!』

「……ふえっ?」


 ぼやけた何かが目にうつる、やがてそれは何かわかった。

 先生が目の前にいて、教科書であかりの頭を叩こうとしている。


「遠城、授業中に居眠りか?」

「えっ? あの、多分……はい」


 教室が笑いに包まれる、数分後校舎に終礼のチャイムが鳴り響いた。

 眠い目をこすりながらあかりはカバンに教科書やノートを入れて帰りを急いだ。


「あかり!」


 浩平が竹刀で小突いて声をかけてきた、彼はこの学校の剣道部に所属している。


「あ痛たたっ、何すんのよ!」

「悪ぃ悪ぃ、今帰りか?」

「そうだよ、私急ぐんだから」

「そっか、お前帰宅部だもんな」

「むーっ、うるさいっ!」


 怒りながらあかりは早々と教室を出る、廊下を駆けて階段を降りると数歩のところに昇降口しょうこうぐちがあった。


「ったく浩平のやつ、何考えてんだか……」


 昇降口を出て玄関を抜けるとグラウンドで他の生徒が部活動をしている様子が目にとまる。

 一年生まではあの中に自分もいたがどれもこれもドジの性格が災いしてか、強制的に辞めさせられてしまった。

 今ではあかりの性格を知ってか、どこの部からも誘いは来ない。


「なぁんて、考えすぎだよね。私は私なんだから!」


 強く意気込んでいたその時、あかりは小石につまづきその場に倒れた。


「ひうぅーん……なんでこうなるのぉ?」


 足元を見るとヒザがすりむいている、あかりはその場で引き返し保健室へ向かった。


「――はい、これで大丈夫」


 保健の先生に絆創膏を貼ってもらい、あかりは笑顔に戻る。


「そういえば遠城さん、部活はどこにも入ってなかったわよね?」

「はい、私ドジだから……」

「そんなんじゃダメ、自分だけの何かを見つけてみなさい。例えば何?」


 これを聞いて彼女は一つ思い浮かべた、それは彼女が小さな頃から抱いていたことである。


「魔法少女!」

「……えっ?」

「毎週テレビで魔法使う女の子がヒロインのアニメやってるんです! それ見て、いつか私もあんな風になってそれで――」


 その場であかりはポーズを取った、彼女がいつも毎週楽しみに見ている魔法少女が出てくるアニメ“ドキドキハピネス!キュアティ”のものである。


「ぷっ、あっはははははっ!」


 それを見ていた保健の先生はたまらず吹き出す、なぜ笑われているのかあかりにはよくわからなかった。


「そういうのってアニメの世界の話でしょ? 遠城さん、夢見すぎよ」

「夢見すぎ?」

「現実をよく見て、本当に自分だけの何かを見つけなさい」

「なんですかそれ……」


 あかりは頬を膨らませそっぽを向く、この時保健室の壁にかけられた時計が目に写った。


「あーっ!」

「ん? どうしたの遠城さん、急に大声出して」

「先生! さよなら!」


 慌てた様子でカバンを拾い上げるとあかりは大急ぎで校舎を飛び出した。

 彼女が急いでいるのには理由がある、今日はいつも読んでいる雑誌の発売日でそれを買い求めるため街中の本屋へ急いでいた。


「あれぇ? ない!」


 しかしそれが置かれている棚にはない、まさかと思ったあかりは店員に尋ねた。


「ごめんなさい。今月号は売れ行きがすごくてすぐに完売しちゃったんですよ」


 それを聞いてあかりは激しく落ちこみ、本屋のレジをあとにした。


「……今日は厄日だよぉ。初めて会う子に一年生呼ばわりされるし、つまづいて膝すりむくし、買おうとしてた本は売り切れだし、もうサイアク……」


 何もかも最悪、そう思いながらはぁっと大きくため息を一つついて店を出たその時。


『――我がささやき、聞こえし者よ……』

「!」


 あかりはその場に立ち止まる、夢の中で聞いた低い声が今また聞こえたからだ。

 今度は何を言っているのかハッキリと耳元に届いた。


『――我がささやき、聞こえし者よ。我は紅き炎、我のいる元へ……』

「――は、い……」


 突然あかりの目が虚ろになった直後、そのまま歩みを進める。

 それは声の導きによるものだが周りからすればただの下校にしか見えなかった。

 しばらく歩いていると市民公園にたどり着く、その中心には大きく円状の噴水ふんすいが置かれていた。

 噴水の前で立ち止まると彼女の目はふっと元の輝きに戻る。


「――あれ? 私……」


 ここであかりは我に返った、いつの間にここへ来ていたのかと不思議に思う。


「さっきまで本屋の前にいたのに……なんで?」

『――我のささやき聞こえし者よ。我は紅き炎、今揺れる“ミナモ”に沈む。そこから我を出してほしい……』

「揺れる……ミナモ?」


 疑問が声に出る、あかりは公園の中で何か揺れている物を探した。

 しかし探してもそれらしき物は見つからない、次第に疲れを見せた。


「むーっ、どこに揺れるミナモなんてあるのよ!」

『――“ミナモ”。それは水の表面、言わば“水面”のことだ』


 響く声の説明にあかりはなるほどと思う、“揺れる”“水面”と聞いて目についたのは一つだった。


「もしかして……」


 この公園の中心にある大きな噴水が目に留まり、すぐにあかりは恐る恐る中を覗きこむ。

 しかし水面が波打っていて中はよく見えない、この時見つからなければただの幻聴と思うことにした。


『――!』


 水面を見ながら反時計回りで噴水の半周ほどを歩いた時である、水の中でビー玉状に紅くきらりと光る物が見えた。


『――見えた! そこの水面に揺れる向こうにいる者よ、我を今ここから出してくれ!』


 ビー玉状の物があかりへ呼びかけている、彼女は一瞬何がなんだか訳がわからなかった。


「えっ、うそ? 私を呼んでるのってビー玉だったの!?」

『――我がささやき聞こえし者よ、何をしている? 我は水が苦手なのだ!』

「えっ? あ、は、はいっ!」


 言われるがままにあかりは腕まくりをして噴水の中に手をつける、しかし予想以上に深く届かなかった。


「うーん、もうちょい……よっ、あっ、わぁっ!?」


 勢いよく弾みをつけようとした瞬間、その場で足を滑らせて制服のまま噴水の中に落ちて転んだ。


「ひうぅん……」


 あかりは中からビー玉状の物を取り出すと噴水から出た、彼女の制服は上から下までずぶ濡れである。


「ただいまぁ……」


 元気がない声で家の玄関を開けるとすぐに浴室へ向かいシャワーを浴びる、一通り落ち着いたところで出るとアニメ柄のバスタオルで体を拭きドライヤーで髪を乾かし私服へ着替えた。


「……ふぅ」


 部屋で一息ついたあかりは自分の部屋のベッドへうつぶせに倒れこんだ。

 彼女の部屋にはベッドの向かいに着替えや制服を並べてあるクローゼットと、お気に入りの音楽を聴くためのプレイヤーが置かれている。

 直に寝返りを打って仰向けに変わる、茶色い天井と天井にぶら下がっている照明が見えた。


『――我がささやき聞こえし者よ、ここは何だ?』

「私の部屋だよ、ビー玉さん」

『――むっ、我はそのような名ではない。我は紅き炎の輝石、名をヴェルガ』

「ヴェルガね。私は遠城あかり」

『――エンジョウ・アカリ?』


 ヴェルガと名乗ったビー玉はそれが名前かと言いたげに言葉を返した。


「みんなは“あかり”って呼ぶけど」

『――そうか。ではアカリ、我のささやきによる導きであの水面へ来たのはそなただけか?』

「うん。そうだよ」

『――そうか……なんてことだ、異世界にて我の導きで来たのが幼き少女だったとは……』


 ヴェルガは嘆くように言った。


「失礼だなっ! わ、私これでも十三歳だよ!?」

『――なんだと!? 申し訳ない、見た目でそう思ってしまった』


 あかりは頬を膨らます、今朝千里に言われたことを思い返していた。


『――では話を変えよう。我はここではない世界、“エステラ・トゥエ・ルーヴ”よりこの世界へ転移した』

「エステラ、トゥエ……?」


 思わず舌を噛みそうになった、ヴェルガは話を続ける。


『――そこは光に満ちた世界。我を含む四色の輝石はそこの城で大事に扱われていた、しかしそれは闇の手により消えてしまう』

「闇の手?」

『――封じられていた“漆黒の闇”が一筋の雷により、再び甦ってしまった。それを知った姫君は我々輝石を空へ放った、我は厚い雲を抜けて降りた場所こそアカリが見つけ出してくれた水の中だった』

「お姫様が空へ放ってこっち来たの? それって、どうやって?」

『――エステラ・トゥエ・ルーヴにはこのような言い伝えが残っている。“上の空を越える者、時の空も越える”と』

「そうなんだ……」

『――言い伝えはもう一つある。“輝石の声聞こえし者、それは強大な力を得る選ばれし者”と』

「えっ? それって……」


 まさかと思いつつあかりは自分を指差す。


『――うむ。アカリ、そなたは我が紅き炎の輝石に選ばれし者となる』

「それほんと!? やったーっ!」


 半信半疑な気持ちながらあかりは喜びの気持ちでバンザイする、それを見てヴェルガは何故と思った。


『――何をそこまで喜ぶのだ? 選ばれし者は始め聞いて不思議に思う者、戸惑いを見せる者など様々だが。アカリのような者は今までになかった』

「だって、魔法少女になれるってことでしょ? 私の夢がついにかなうんだから、嬉しいに決まってるじゃん!」

『――マホウショウジョ? 何なんだそれは』


 ヴェルガは異世界では聞いたことがない言葉に疑問が生まれた。


「ふふっ! 夢だと思ってたけど、まさか本当になれるなんて――」


 あかりは身振り手振りを交え、いつも楽しみに見ている魔法少女アニメ“ドキドキハピネス!キュアティ”のポーズを取る。

 自分がそれになれるとわかって興奮が隠し切れないようだ。


「ねぇねぇ、魔法の杖はないの?」

『――杖?』

「それ使って、敵を倒すんでしょ? それならこのマジカルあかりんにお任せあれっ!」


 あかりが元気いっぱいにVサインする、これを聞いていてヴェルガは呆れ返った。


『――アカリは何かを間違って思い込んではいないか? 神というのは――っ!?』


 説明している最中、突然輝石が瞬いた。何事かとあかりは思わずそれに見入る。


『――な、この世界でそれはあってはならぬこと……しかし』


 ヴェルガは瞬きながら自問自答を繰り返し、気が動転していた。


『――アカリ、黒い気配だ』


 聞き慣れない言葉にあかりの頭上にはてなマークが浮かび上がる。


『――我を連れて行け、急ぐのだ!』

「行くってどこへ?」

『――我が教える!』


 あかりは輝石を手に取ると適当に上着を着て、訳もわからず部屋を出た。


『――異世界の少女に闇が通ずるか、我がそれを見届けよう……』

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