秘密兵器猫壱号

第7話 登場人物紹介

この物語の主要登場人物を紹介します。

なお、物語はここから先が本編となります。

本編で主人公は女の子に代わります。

猫壱号（リアル）

　遺伝子操作によって人間並みの知能を持って生まれた猫。人語を解し簡単な作業（キーボード操作）ができる前足を持っている。

　改造手術によって右前足の爪の一本がチタン・カーバイト製の切削工具(バイト)になっている。

　短時間なら二本足で立てる。本来なら教育に時間がかかるところだが、電子データ化した人間の記憶をダウンロードすることにより短時間で知性化に成功した。

美樹本（みきもと）瑠璃華（るりか）（14）

　 女子中学生。東京郊外で生まれる。母は十二歳の頃に他界。父は仕事で滅多に帰ってこない。小学生の頃からほとんど一人で暮らしている。幼稚園の頃からの幼なじみ田崎真とは大の仲良しだった。真が交通事故で植物状態になってからも、毎日のように病院へ行き、真の回復を願っていた。しかし、願も虚しく真は他界。その葬儀の帰りにリアルと出会う。

田崎（たざき）真（まこと）（享年14）

　 瑠璃華の幼なじみだった。交通事故で植物状態になり、半年後に亡くなる。

猿壱号（トロン）　遺伝子操作で人間並みの知能を持った日本猿。天才ハッカーの記憶がダウンロードされたためコンピューターに強い。

鷹壱号（サム）

　遺伝子操作で頭の良くなった大鷹。残念ながら猿壱号（トロン）や猫壱号（リアル）ほど知能は発達しなかったが、それでも人語は分かる。猫壱号を楽々と運べる。

ポール・ニクソン（45）

　 環境テロリスト集団シー・ガーディアンのリーダー。

星野（ほしの）雲母（きらら）(14)　

　 瑠璃華の同級生。猫が大好きで、学校の外では猫ストーカーをしている。

糸魚川（いといがわ）晶（あきら）（14）

　 転校生。瑠璃華に恋してしまう。