第27話

「私がしてあげる。あなたはされるがままになって」

「えー、いやらしいなあ」

 男はそう言いながら脱力する。

 好きなようにしろ。男の体からは諦めがしみだしている。幸子はそれを見ないように目を背ける。

 幸子は男を口と手で弄んだあと、男に両足を抱え上げるように指示した。 

「お客さん、結構変態」

 男は薄っすらと笑っている。しかし、男の中心部は全く萎える様子を見せなかった。

「ほら、早く」

「まんぐり返しなんてしたことないから、恥ずかしいよ」

 男は両足を持ちあげ、秘部を開示した。

 色白できれいな肌をしている男だったが、下半身はなかなかに毛深かった。

 幸子は黒々とした毛に覆われた男のアナルを責めた。

「あああっ」

 男が女のような細い声をあげはじめる。

 男の分身は再びくいくいと息をするように動いた。  

 そこに漲る力は加算されるばかりのようだった。

 男ってなんて馬鹿なの。

 馬鹿で野放図で、愚かだ。それに組みしだかれていた私は、何だったの?

 幸子は男を責めることに夢中になる。

 アナル、ペニス、乳首、耳たぶ(男は耳を舐めるとおかしな声をあげた)、脇の下。

 幸子にいたぶられながら、男は一度も力を失うことなく顔を紅潮させ、何度も噴射した。

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