双子の破滅者

鴉杜さく

《破滅の破壊者》

人々が願いを見つけると、叶えようと行動に出る。


世界が歪む。

人々はそれでも夢を見た。

力を欲した。

恋を、復讐を、

世界を征服したいという夢まで。


感情は時に人を狂わせた。

悲しみ。

怒り。

憎しみ。


そのせいで、世界は修復不能なところまで追い詰められた。


そこで、世界の代表たちが話し合いを設けた。

この案件の元の原因といえば彼らも一度は噛んでいるのだから。


そして、世界はある政策という名の賭けに出た。


それは『人形』


人形という器に魂を乗せることで感情を夢を見させないと言う政策に。


それは見事成功した。


たが、ある年に双子の人形が生まれた。

それは『不良品』。

しかし、研究者たちは気づかずに十二になるまで育ててしまった。


この双子の歩くは茨の道。

のちに双子はこう呼ばれるようになった。


《双子の破滅者》


これはそんな双子の物語である。

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