新世界 New world

フルーツ

1、始まりの日

 俺は、佐々木 未来、母と妹と俺の3人で育ってきた、親父がいない理由は俺には分からない。母親にその話をすると何故か「分からないわ」と言って悲しい顔をする。勿論この話は妹も知らないだろう。祖母と祖父には聞きたくても聞けない何故なら、3年前にこの世から去っていったからだ。俺はこの件について知ることはできないだろうと思っていた、少なくともあの転校生が来るまでは。


「桜ーお兄ちゃん起こしてきてー」

「はーい、任しといて」

桜はドアを思いっきり開けて耳の痛くなるくらいの大声で言った。

「お兄ちゃん起きろー、学校遅刻するよー」と言ってお腹目掛けて「ジャンピング

キーック」と叫んで飛び込んできた。

「よしよしこれぞ我が力、わっはっはー」

「痛ててて、お前ついに中二病になったか、顔はいいのに、もったいねー」

「なんだとこんにゃろー、もう一発いくぞー」

「や、や、やめろーーー!」


これが俺のいつもの朝だ。

そして未来が着替えて下に降りてきた。

「あら、おはよう未来」

「母さんおはよーう」

3人でご飯を食べ終わり家を出た。

「行ってきまーす」

歩いて15分くらいしたら学校についた。

教室に入ると皆ざわついていた。

俺は聞いてみることにした。

「健太、なんかあったのか?」

「おっ未来か、今日転校生来るらしいぞ、しかも噂だと超絶可愛い子だってよ。」

「おーーー、狙っちゃおっかなw」

「お前じゃ無理だろwww彼女いない歴年齢のやつーw」

「なんだとーお前ーー!!」

先生が来た。

「今日からこの学校に通うことになる、山崎 結衣です。よろしくおね

します。」

皆の反応は、「うわー、黒髪のショートでめちゃくちゃ可愛いー」

結構ざわついた。

「皆静かにー、山崎さんの席は、後ろの空いてる佐々木のとこです、おーい佐々木、色々教えてやれよ。」

「はーい」

俺は内心嬉しかった、はずだった、、、


こうして物語は始まった。


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