私が異世界物を書く理由

ああそうだ。私が、＜親ガチャって言葉に対する世間の拒否反応＞について何とも言えない気持ち悪さを感じる理由の一つが分かった。＜未婚の母＞とかに対する世間の反応との矛盾だ

ああそうだ。私が、

＜親ガチャって言葉に対する世間の拒否反応＞

について何とも言えない気持ち悪さを感じる理由の一つが分かった。＜未婚の母＞とかに対する世間の反応との矛盾だ。

だってそうじゃん？　

『親に関係なく子供が努力さえすれば何とでもなる』

なら、

『親が＜未婚の母＞だろうが＜離婚＞しようが＜夫婦別姓＞だろうが、それこそ同性カップルが養子をとって育てようが、すべて子供が努力するだけでその不利を跳ね返せる』

はずなのに、どうして、

『子供の将来を考えろ！』

とか言って親の選択を批判すんの？　子供側の努力だけで何とでもなるんでしょ？　だったら親がどうとか関係ないじゃん。それなのにどうしていちいち＜子供の将来＞をダシにして他人の選択に口出しすんの？

ねえ？　なんで？

『子供の将来を考えろ』って言って他人の選択に口出しする人はそれこそ＜親ガチャ＞って言葉を否定しちゃおかしいんじゃないの？　親のしてることが子供の将来にまで影響するから『子供の将来を考えろ』って批判してるんじゃないの？

逆に、

『＜親ガチャ＞なんか関係ない！　子供が努力すれば何とでもなる！』

って言うんなら、未婚の母になろうが離婚しようが夫婦別姓を選択しようが同性カップルが養子をとって育てようが、別にいいじゃん。否定しなきゃならない理由がないじゃん。

違う？

そういうダブルスタンダードがムチャクチャ透けて見えるから気持ち悪いんだって気付いたよ。

だからさ、『＜親ガチャ＞なんか関係ない！　子供が努力すれば何とでもなる！』って意見が世間の総意だってんなら、未婚の母になろうが離婚しようが夫婦別姓を選択しようが同性カップルが養子をとって育てようがな～んにも問題ないよね？

今後、『＜親ガチャ＞なんか関係ない！　子供が努力すれば何とでもなる！』とか言ってた人が、未婚の母とか離婚とか夫婦別姓とか同性カップルで養子を育ててる人とかを批判してたら、

『＜親ガチャ＞なんか関係ないって言ってたじゃん！』

ってツッコめるんじゃない？

ああ、でも、そうか。だからか。

逆に考えると、未婚の母や離婚してる人や夫婦別姓を選択しようとしてる人や同性婚して養子をとろうとしてる人も、＜親ガチャ＞って言葉を否定したいってことになるのか。

うんうん、なるほどなるほど。

でもさあ、子供に対して『努力したらどうにでもなる』って言うんならさ、親の側だってそうだよね？　未婚の母でも、離婚してても、夫婦別姓を選択してても、同性婚して養子を育てても、『努力したら』不利なんてどうにでもなるんだよね？

『子供は努力したらどうにでもなるけど、親の方は努力してもどうにもならない』

とか、そんな情けないことは言わないよね？

『＜親ガチャ＞なんか関係ない！　子供が努力すれば何とでもなる！』って言うんなら、親だって当然、努力するんだよね？　不利を跳ね返す努力をさあ。