私が異世界物を書く理由
『簡単に単純に考えればいいだろ』みたいなのも、<言葉のあや>としては有用な場合もあると思うから、『一切口にするな』なんて思わないけど、だからってそれがいつだって当てはまるわけじゃないでしょ
『簡単に単純に考えればいいだろ』みたいなのも、<言葉のあや>としては有用な場合もあると思うから、『一切口にするな』なんて思わないけど、だからってそれがいつだって当てはまるわけじゃないでしょ
『お前みたいなメンドクサイ奴なんかと関わりたくねーよwwwww』
って言うのもいるかもだけど、面倒なことから目を背けて他人に押し付けるのが当たり前って考えてるのとは私だって関わりたくないから、それはむしろありがたいよ。
で、こう言うと今度は、
『関わり合いになりたくないってんなら、逆に絡んでやらあwwwww』
とか言うとしたら、なに? 自分は物事を簡単に単純に考えてストレスを減らしたいけど、他人には積極的にストレス掛けていくって?
んん? それが<まともな人間>のすること?
そんな風に考えるってことは、
『簡単に単純に考えればいいだろ。みたいに考える人間はまともじゃない』
ってことにならない?
とは言え、『簡単に単純に考えればいいだろ』みたいなのも、<言葉のあや>としては有用な場合もあると思うから、『一切口にするな』なんて思わないけど、だからってそれがいつだって当てはまるわけじゃないでしょ。ってのをわきまえる必要があるって言ってるだけなんだよ。
自分が楽をするために他人に面倒を押し付けるのはどうなの? ってだけの話。
あくまで、考えすぎて追い詰められてにっちもさっちもいかなくなってる人の負担を一時的に緩和するための<言葉のあや>だと考えた方がいいんじゃないの? ってこと。
『正義の反対は別の正義』
なんて言葉もあるとおり、人間は、他の動物のように、
『ただ生きるために自身の全力を尽くす』
みたいな、シンプルな生き方ができるような生き物じゃなくなっちゃってるんだよ。誰かがただ簡単に単純に生きようとすれば、そこに生じる無理や矛盾は、他の誰かが被ることになるんだってことを、私は、自分の子供達に知っておいてもらいたい。
その上で、子供達が、考えすぎて追い詰められてにっちもさっちもいかなくなっていた時には、
『簡単に単純に考えればいい』
と声を掛けることもあると思う。
だけど同時に、それで気持ちが落ち着いて、余裕ができた時には、改めてしっかりと様々なことに向き合っていって欲しいと思う。自分が簡単に単純に考えることによって生じる無理や矛盾を他人に押し付けるだけというのは、改めていってほしいんだ。
そんな身勝手な人を許してくれるほど、世の中ってのは甘くないしさ。
自分の子供が他人にそういうのを押し付けてるなんて、親として情けないよ。だったら親である私に押し付けてほしい。私の勝手で子供達をこの世に送り出した責任があるから。
むしろ、自分の子供の矛先が他人に向いてるのをいいことに見て見ぬふりできる神経が理解できないよ。
他人にはそれこそ、赤の他人が生んだ子供のサンドバッグにならなきゃいけない義務なんかないのにさ。
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