まともにとり合う価値もない妄言

で、<復讐劇>を含めた、全ての、


<犯罪行為を題材にしたフィクション>


が禁じられるとしたら、私が得意とする、


<オネショタもの>


も、規制対象になるだろうね。


だってこれも、言ってしまえば、


<小児性愛を題材にしたフィクション>


だしさ。


小児性愛には、


『大人の男性が少女を』


っていうのだけじゃなくて、


『大人の女性が少年を』


というのも含まれるんじゃないの?


まさか、


『ロリコンは駄目だけどショタコンはいい!』


とか、おかしなこと言わないよね?


そんなこと言い出したら、それこそまともにとり合う価値もない妄言だとしか思わない。


もし、<オネショタもの>が規制されたら、私にとっては作家生命にも関わる大ダメージだけど、


『犯罪行為を題材としたフィクション全てが規制される』


ってんなら、まだ理解はできないこともないよ。


でも、一部だけを狙い撃ちというのは、承服できない。


それでも、それぞれの出版社やテレビ局やウェブサイトの<自主規制>という形までであれば、それはまあそれぞれの責任者や管理者の自由裁量の範疇だと思うから、別にいいと思う。これに対して、


『表現の自由の侵害だ!』


とは言わない。


『表現の自由を侵害する』


のは、あくまで<権力>が行うことだと思うし。


でも、それと同時に、


『小児性愛を題材にしたフィクションにも市民権を!』


って言われると、


「う~ん……」


とは思うんだよね。


だってさあ、


『日陰者だからこそ工夫する』


っていうのもあると思うんだよ。


小児性愛が、どうしたって現実では叶えられないものであるということについても、確かに事実だと思う。現実で叶えようとすれば、それは、即、<犯罪>だからね。


だけどね、私は、自分が親だからこそ気になるんだ。


『どうして小児性愛者になるんだろう……?』


ってさ。


私も昔から同人活動してきたからそれなりにいろんな人と関わりがあって、その中には小児性愛者の人も少なからずいたよ。


その人達は、私が知る限りではしっかり自制できてる人達だったと思う。少なくとも、その人達が何か事件を起こしたという話は届いてこないし、普通に成人女性と結婚して子供もいる人もいる。そういう人は、果たして、本当に<小児性愛者>なのかな?


そして、私の息子は、小児性愛の兆候さえ見られない。


私の担当編集の女性の息子も、二人とも、性癖はまるっきりノーマルなんだよ。


さらに、数少ない私の知人の男性は、娘さんがいるそうだけど、


「娘を女性として見るとか、どうなればそんなことになるのかがまったく分からない。娘は娘だよ。生物学上の性別は確かに<女性>なんだとしても、性的に女性としては見られないね。小さかった頃もそうだし、二十歳になった今でも、風呂から裸のままで出てくることがあるけど、なんとも思わない」


だって。


それを考えると、


<小児性愛者になるきっかけ>


というのが分からないんだよね。


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