クイズにまつわるエトセトラ

東京タワーとスカイツリーどっちが好き?


 ぼくは、いろいろなクイズ番組の愛好者ですが、よく出題されるパターンとして、「東京タワーの全長」、あるいは「スカイツリーの全長」、「牛久大仏と、スカイツリーではどちらが高いか」「世界一高い塔は?(建造物は)」などの一連の問題の分野があって、これは予習しておかないとわかりにくいが、予想が付きやすい定番問題の範疇ともいえる。こういうのは「地理」にカテゴライズされて、あとは「歴史」、「文学」、「ことば」、「ひらめき」、「英語」、「理科」、「常識」、「時事」、「用語」、とかまあ分類の仕方にもよるが様々なパターンの問題が出されて、こういうのに強い人は「知の女王」とか「巨人」「天才」などと称揚されて、ほかの番組にもよく呼んでもらっている、とこういう仕儀に相成っている。不可思議、ではなくてジョウシギ、ではなくテレビ界の常識になっている。俯瞰的にみると、「Qさま!」というのが少し前まで知識偏重でムズイ路線だったのだが、かなり簡単になって、見ているほうはつまらなくなった。「ミラクル9」というのはもともとバラエティ色が強くてまあ大衆路線?という感じ。「ネプリーグ」では漢字の書き取りがあって、これはマニアックになるので面白い。一番難易度が高いのが「東大王」で、これはスピードとか知識量が桁違いな感じである。そういうこう知のアスリート?のプロフェッショナルな競技を鑑賞するというような趣になる。で、普通の人は「世界一高い塔は?」とか聞かれてもまずわからん感じですが、この番組だと「ピンポ~ン!」と0.1秒くらいでだいたい反応があって、それは「サウジアラビアのナントカという塔で、何年に竣工してナントカが呼び物で…」などという細かいトリビアまで回答者諸氏はすっかり網羅暗記していて見事に回答する。そこがこの番組の見せ場なわけである。で、「ホー!ホー!」とか視聴者はショージ君風に(古いか)感心するわけですが、幸か不幸か僕はこういうクイズの類が割と得意である。で、僕は知っている人は知っているかもしれないが知っている人は良く知っているというかなりの誰知らぬもののない無名人?らしい。で、なぜか「僕にわかるであろう問題」である、というのがみんなにはわかるらしいのだ。で、みんながわからない問題を僕がわかるということが分かった場合、(ややこしいが)一種の感動が走って、涙もろい女性とかが目を潤ませたりしていたりする。「そんなのは被害妄想」と思うかもしれないが、そう思わない人もたくさんいると思うのだ?で、まあぼくにとってはクイズ番組という場が唯一あまり疎外感を感じないサンクチュアリ?になっているかんじなのです。あ、今日は宮崎美子さんが出演するなあ💓


(2020.12.23)

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