エデン
かつて世界には神々に溢れていた。
「エデン」
創造神が創り出したその世界はそう呼ばれていた。
それぞれの神に力を与え、世界の均衡を保つよう役割を与えた。
そうして永久に続く…
はずだった。
やがて神々は創造神に反旗を翻すと瞬く間に世界は荒み、枯れて、朽ちていく。
後に語られる神々の戦いである。
創造神は怒り…疾風で斬り裂き…雷槍で穿ち…極炎を這わせ…濁流を落とした。
その戦いで創造神は全ての神々を消滅させ世界を浄化した。
そして新たな神々と新たな生物を世界に落とした。
全ての神に共通の言語と知識と力を授けた。
神は生物から信仰を受けて存在し、生物は神を信仰する事でその力を借りる。
互いに依存させて均衡を保つ事を理とした。
けれどそれでも争いは絶えなかった。
ある神は自身を信仰する生物を全て喰らい厄災に…
ある神は他の神の力を奪い絶対神を目指して…
ある神は生物を率いて権力を求め…
その全てを砕き…許し…そして正した。
それでも無くならぬ争いに…
神は世界を見放した。
自ら不可視の神域に座し…そこに至る道を閉ざした。
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