そこそこ有名配信者の俺は美少女に身バレしたみたい

ちるばな

第1話 日常と期待

「あなた、配信者ですよね。」


放課後の教室で、その声は響き渡る。


あぁ...やばいな、これ。


どうしてこんな状況なのか、

今朝に時を遡ろうか。



朝はいつも親友と登校をするのが日常だ。


「「おはよう」」


自分と親友の声が重なる


「まさか俺がお前と同じ高校に行けるとはな。」

「華斗は頑張ったからな〜」

「あぁ、めちゃくちゃ頑張ったわ。」


俺は頭が良いほうではない。

その為、幼なじみであり親友の、

正川 勇翔(まさかわ ゆうと)が行く

高校に行くために猛勉強したのだ。


猛勉強してまでその高校に行った理由は、

ただただ近いからだけどね。


「そうだ華斗、今日も一緒に飯食おうな!」

「そうだな」


そんな他愛ない話をしながらの登校だった。

朝までは普通な日常だったのだ。


~お昼~


「華斗〜飯食おうぜ!」

「おう、そうだな。」


席を立ち上がろうとしたそのときだった。


『放課後教室で残って待ってて。』


隣の席の女子にそう言われた...。


隣の席の女子は冴桐 湊(さえぎり みなと)さん、 黒髪ロングの目立つ控えめに言って美少女な人だ。


その湊さんは学年で最も可愛いと言われていて、同時に超塩対応のクールな人ってので有名だ。

そんな美少女が俺なんかになんの用だ?

まさかの、放課後の教室で告白!?

あらあら〜私ったら青春してる?

まあそんなわけはないよな、でも


期待してしまう...。


「お〜い、華斗〜早く〜!!」

「ごめん、すぐ行くよっ。」


お昼も授業も終えたが、正直ずっと気になっていて、お昼にも授業にも集中できなかった。


それに比べて湊さんはいつも通りクールだ。


意識してるのは俺だけだわなっ☆


放課後はそのまま教室に居た。

てか気づいたら寝てた。


「起きて。」


その声で目覚めた。透き通るような声で余計眠たくなるが、なかなかお目にかかれないであろう美少女目覚ましなのでここはスッキリ起きよう。


「悪い、気づいたら寝ちゃってた。え、えーとそれでどうしたの?湊さん」


告白か?告白なのか?


そして時は現在に戻る。


「あなた、配信者ですよね。」

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