宗教が題目のネタの、お話って、だいたい、根本的に、「だから、相手を仲間に誘って、信者を増やす!!」ってのが透けて見えて嫌になるのですが、この無雲さんの、お話は、題材が宗教なのに、勧誘の「か」の字も無い、お話で、共感を感じました。また、全編通して、旦那さんへの、優しい愛情が滲み出ており、読んでいて、とても、ホッコリしました。
無雲さんにとっておいたんは奇跡の人ですね。正確も考え方も違う二人が、どこかでお互いに必要としているんです。私も3年程で金婚式なんだけど、表面上はお互いに強情ですが、心の中では結構頼りにしています。それが長年連れ添った夫婦とも言えます。
旦那様は毎朝祈る。時には一日に何度も祈る…。まずキリスト様とマリア様の祭壇に。それから神道の神棚に。そして仏教の教えの本を読み漁り、霊界の本を読む。宗教に傾倒しているが特定の団体には属さない。旦那様のこだわり、考え方が面白いです。作者様のツッコミも笑えます。祈ることによって救われることはありますからね、いいですね。