俺の高校生バスプロへの道

marudai

高校生バスプロへのきっかけ

俺は仲山 大輔18歳。M県の私立高校の3年生、バスフィッシング部に所属している。小学生の時にバス釣りを覚え中学を卒業する頃には将来はバスプロに必ずなると行動を起こし高校進学を部活動で一番実績がありOGに現役のBPJ(バスフィッシングプロフェッショナルジャパン)TOP50プロが居る私立翔峰高校に入学する。



小学生からブラックバス釣りを行って来たが年を重ねるにつれてルアー等の道具の購入に小遣いが追いつかなくなり中学生になったと同時に新聞配達のアルバイトを始め必要な道具の購入に充てた。両親も必要以上に小遣いをあげなくてよくなり尚且つお金の大切さが身に着くならと歓迎していたが当の本人は「小遣いは今迄通り貰いたいのだけどな~」両親に聞こえる様につぶやいていた



朝刊と夕刊を配達して25000円前後のアルバイト代を確保出来る様になってから月に3~4種類しか購入出来なかったルアーは10種類まで購入出来る様になり残ったお金を貯めてロッドやリールを購入して着々とアイテムを増やしていき腕を磨くのであった



俺の中学生に上がってからの生活は朝、起きて新聞配達後に近所の野池でバス釣りを行ってから学校に登校する。そして夕刊を配達した後も近所の野池でバス釣りを行うのがルーティンで日曜日は新聞屋の店長が必ず休みにしてくれるので県内唯一のトーナメントレイク地憲湖じのりこまで自転車で通っていた。大会がある時には両親が車で送ってくれたが基本自転車で片道2時間の道のりを朝3時に出発して通っていた



中学3年生の夏休みにバスプロになる決心をした大会に参加することになる



夏休みが始まり7月最後の土日に地憲湖じのりこで行われた釣り具メーカー主催のプロアマ混合トーナメントに始めてエントリーをして高校生以下の部門で優勝して総合成績で6位にあたる結果を出した。高校生以下の部のルールは3匹の総重量を2日間のトータルで争う様になっていて初日2659g、二日目4021gと二日目に約2950gのBIGバスを釣り上げ優勝出来たのである。これが釣れなかったら3~5位の成績だったので毎週通い自分でパターンを作り上げていたのが大きかったと家に帰ってから思い出す。そして俺がバスプロになろうと決心させてくれた人が表彰式の後に声を掛けてくれた




その人は赤城 大祐あかぎだいすけプロでBPJ TOP50で3年連続チャンピオンに輝き今年は4年連続チャンピオン獲得とチャンピオン獲得したらTOP50を卒業してアメリカのトーナメントに参戦すると宣言している俺の一番憧れているバスプロが目の前にいた。そして赤城プロから「仲山君優勝おめでとう。今日の湖のコンディションはタフでプロの大人達ですら苦労していて俺もその一人なんだけどなハハハハハ。

君も知っていると思うけど俺も子供の時はこの地憲湖じのりこで腕を磨いて外に出たのだけど君はプロや大人が知らないポイントを知っているようだけどどうやって見つけたのかな?良かったら教えてくれないかな」


赤城プロに聞かれたので俺は「毎週日曜日に地憲湖じのりこに通い釣りをしながら同時にポイントになりそうな場所、水温が高い場所低い場所をチェックしていき自分なりに湖の攻略を行いノートに書き込んでいきました。無論魚群探知機なんて中学生では買えないので水温計で測りますけどね。そして今日のバスは地憲湖じのりこに通うアングラーなら知っている有名なワンドで釣り上げたのですがあのワンドは入口すぐの壁から湧き水がごく少量ですが湧き出ていて少し水温が低いので壁に沿ってラバージグ3オンス+シュリンプグラブをトレーラーとしてセットしてフリーフォールで喰わせました。そしてこのワンドはスジエビが多く生息しているけど流れ込み周辺とこの湧き水が出ている所だけにしかいないのでカッコよく言ったら狙って釣った一匹だと思います」



敬語も話せない生意気な中学生の言葉を真剣に聞く赤城プロは一通り話しを聞いた後「今回の優勝は当然の結果だと思ったよ。機械は頼りになるけど仲山君の湖に対する知識と経験の差は中学生とは思えない。今、中学3年生と言ったよね高校は何所に行くか進路は決めているのかい?」


そう聞かれて俺は「赤城プロと同じ私立翔峰高校に行こうと思います。頭が悪いから試験に通るか分からないですが」


そう赤城プロに伝えると「仲山君は頭悪くない。勉強が好きでないだけだろう?バスフィッシングに対する頭の使い方は決して頭の悪い人間が出来る事ではないから少し窮屈だろうけど勉強に軸を振って頑張ってみなよ。来年、私立翔峰高校に入学出来たら俺からプレゼントさせてもらうよ。餌で釣る様にして悪いけど頑張れよ!それとこれ俺のメールアドレスな。時間が空いた時にしか返事出来ないけどバスフィッシングで分からない事があれば聞いてくれ。メールをくれたら必ず返信するから。言ったけど時間が空いてる時にしか出来ないけどな!」


連絡先の書いた名刺を渡すと赤城プロは手を振り車に乗って去っていった



そして仲山 大輔が職業としてバスプロを目指す事になる






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