とある少女の襲来

第4話






空を見た。


地を見た。


海を見た。


当たり前で当然、誰でもできることだ。


その日、少女は空を見た。


幾筋もの流星が落ちていく空を。


ぽとぽと、と少女の頬を幾筋かの涙がこぼれ落ちた。






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誰かが言った。


空は青く、何処までも続いていると。


誰かが言った。


地は広く、雄大であると。


誰かが言った。


海は深く、全てを包み込む母であると。


愚者は知った。


空は、地は、海は有限であり、狭いと。


ならばと世界に挑み、どんなに罵られようともその歩みを止めなかったものは。


ついに終わりのないかのようなその世界にたどり着いた。




それは遥か彼方まで続いているかのような野原にいた。


ワタシは誰だ?


ワタシは何だ?


ワタシのいる意味は?


いくつもの疑問が浮かび、答えが出ないまま消えていく。


それは気づいていなかった。


それの足元の草や近くの気が枯れ果てそれがだんだん広がって言っていることに。


それから時は流れて大陸は5つに別れ、それのいた場所は全ての大陸の真ん中になった。


そして、「それ」は少女に成り、神と言われるようになった。




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