第2話

とある草原に1人の少年がいた。


何処にでも居そうな普通の少年、しかし、明らかにココにいるのはオカシイモノだった。


少年の前には1個?1人?否、否否否。

個としてあるように見える、謎のスケルトンがいた。

そのスケルトンは少年のコトバを聞いた。


「運がない。


それで片付くような事件事故は、幾万幾億存在し、今なお起こっている。


そんなどんな人に対しても平等に不平等な世界に、理不尽な世界に、生まれた。生まれてしまった。


どれだけ泣いても嘆いても変わらない。


少年は知った。


世界は理不尽だ。世界は不平等だ。


少年は言った。


なら、ならば、僕は、いや俺は!


今ここに生きていると!


今ここに立っていると!


今ここにいたと!


残せるように!


たとえ、一人になってもいい!


笑ってやる!


少しでも、ほんのすこしでも長く永く!


俺はここにいたと!ここにいると!


示せるように!


ここからは、俺が主役、俺が主人公の俺の物語だ!!!!」


と。


スケルトンは、言った。

「契約してやろう。理不尽を覆し、化け物を否定できる。そんな力をくれてやる。魅せろ、お前の生き様を、お前の残したいものを。」






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