水色ハンカチを洗うまで

コインランドリーが列をなす朝を見たけど

空は雲一つない朝でした

私は車通りの少ない道路を横断する

忙しい人は煙草を右ポッケに入れる

あなたの煙には酸欠の星が弾けた夢がある

雀は群れど仲間の言葉を理解できないでいる

私たちがその鳴き声を聴く様にしか聞こえない

それでも寄り添うように羽ばたけるのは

余りにも言葉を知らないから

だから私たちは探って誤るのよ

空は本当に自由で謝りなんて潜んでいない


月に恋をしてみようとしても

私たちには無重力はくれない事

随分と昔から知っていた

ただいつでも黄金でそんな庭を歩いてみたいと思う

シャトルが砂浜を映したけど

きっと金色の麦に溢れていて

風もないのに永遠に吹かれている

私は届きもしない光点の行方をいつまでも見飽きず

黙って見ている事よ


水色のハンカチがブリッジから放たれる

海へ海へ掬っても青色の海へ

そこに沈むのは理由なんていらないでしょう

魚になって泳いでみると良いよ

畳まれてる日々が広くなって

救いあげる糸さえも潜まないとこを徘徊してきな

陸に上がった君を今日の列に並んで綺麗にするよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る