チャリィ

チャリィは炭酸の零れた床を見た

きっと風は裏返しになって私達に届く

だからストローの穴を潜らせて

表にしてみようか

私達に見えるのは愛だとか言葉だとか光とか

電波は魚の形をしているけど

この先はデジタルに街の海は変わって

アナログは深海に変わるから

私はラジオを持ちながら魚に餌付けをするよ


チャリィが靴底のガムを見つめていた

だから今日も川の水は流れてる

川の根源にコルクを嵌めたら

そこを中心に脳卒中を起こす

腐り犯された川に

川沿いの文明から果てる

海鳥は潜って帰って来なく

魚が浮いた海を見る

こうして佇むポストも実は動いている

あなたの携帯電話

開いて文字を打って呼吸をしているのよ

平然とされた椅子も振動をミクロにしてる

時代が停止をしたら

走る道は同じだったと人は知るだろうね

地球儀が何処から中心に絶えるか

懸命に回ってる間私達は

道はまだ違うって事なのかも知れないね


チャリィに最近パンクを教えた

言葉は今は老人だって事よ

音楽と言うなの車椅子に乗って

近所のCDショップに順待ちして届く

聴いて欲しいって感情を見つけた

お爺さんが勘違いして誰も聞いてないと

思い込んでるのに似ている

君が好きなバラード

私は全部燃やして来ました

染み渡るのはグレープフルーツの味

君も持てる在り来たりな言葉に

どうか泣かないで

言葉はどんどん甘えて我が儘になる

だから車椅子蹴飛ばして

ハイハイさせると良い

最初くらいは杖でも許すから

立て乗りのカオティックハードコア

だからこうして壊している

君は見せてあげる人

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