パラポラ宣言

遠心力にさらわれて

水面に影の街を見たから

燃やすだけの紙を一番高いビルに登り

有りっ丈のメーデーコールを灰にして散す

確信犯が君の声を借りて

星の軌道を変えてる

張り巡らされたキープアウトに挟みを入れろ

君の跳躍は丸み帯び坂を勢い良く転がる

ガードレールの変りに設置された墓石は走る

彼らは左手が早く動く

低空飛行の光速道路をステルスが駆ける

掻き集められた花

アンプとエフェクトで操作された鳥達の声

個体も液体も混ぜながら吹いて回る風

太陽を剥し平面を築く細胞分裂した月の群れ

花鳥風月を混ぜ込んで筒で膨らむ街に落せ

乱れに伝染して平和な奴等に

正統の混乱をアルマゲドンみたいに降り注げ

左利きの鳥はこうであるべきと

生まれた時に庭で私にそう教えてくれた

偉そうなのはそのまんまだから

鶴嘴で刺しても構わないって事も

私は生まれながらに左に刺青が入ってる

宗教哲学に訴えるなら

ガソリン撒いて焼身してしまえ

常に難解に崩して逆らうべき

ハードコアの元

パラポラ宣言は警報を鳴り止ませない

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