三日月の揺り籠

廻る流星は誰かの祈りに燃え尽きようとしていた

今夜は永くなりそうです

私がそう祈っているから

自転車の群れはどこに向かうの？

昔観た映画みたいに夜空を漕いで行くの？

子供達は皆眠っていて大人達は静かに慌てていたんだ

宇宙人が籠に乗って居なかったから

告白します

だから私は鉄棒に捕まって世界を逆様に見た

私は釣り糸を垂らして廻る流星を一つ捕らえたんだけど

いつの間にか針は月に引っ掛かっていました

実はまん丸だった三日月に

隠す事が出来なくてきっと照れちゃうだろうなと

一人困ってました

今夜は永くなりそうです

私は月面を散歩していると兎が餅を突いていました

炬燵と蜜柑も用意してくれてそこで聞いたのは

アポロは月面なんかに来てなくて

地球は青くて真ん丸なんかじゃなくて

全て宇宙の話は嘘だと明かされた

じゃあＮＡＳＡやエリア５１は何のために在るのか兎に聞くと

ドッキリの為に在るのさと鼻で笑った

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい