だから僕は制服を捨てた

UFO

牧場で牛の血が抜かれていて 死体が辺りに転がっている

村長さんは一連の事件に具合が悪そうな顔をして インタビューに答えている

「この事件は異国民である黒人よりも厄介な異星人の侵略である」と

このニュースは全国に流れ白人主義があぁだと言い争いになった

村長さんの家には石を投げ込まれて

三日後には穴だらけになりその日の夜に焼かれた

炭になった家を背景に村長は不機嫌に答えた

「この事件だけは言わなくても分かるだろ？黒人がやったんだ！夜に彼らは隠れていたんだ！

あの黒い肌で・・畜生体臭に気付けなかったぜ」

「水平社会はどこに行ったんだ」

黒人が白人のビルを次々と旗をあげて押しかけていく

警察や看護婦 軍隊 教師 裁判官すら別れて 内部戦争が起きている

その引き金となった村長は黒人白人の平和主義者や政治勢力から

「きさまのせいでだ」とぼこぼこに殴り殺された

翌日に村長は干からびてしまった

警察は人間と宇宙人の仕業であると報じた

断れない黄色い人種は自由のために戦っているとき

代わりに番組のゲストや司会を演じていた

今回は宇宙人の話題であった

一連の嘘みたいなランキングに本当であると論議をするそうだ

一人がこんな事を言っていた

「居たとしてもだ決してそれはＥ．Ｔなんかじゃないんだよ。

あいつらは進化している割には頭が足りない。

遥々宇宙からやってくる科学力があるのにウサギみたいにピョンピョン跳ねて

牛の血を吸う原始的な行為をしている。

頭ばかりがでかくなっても俺らと同じ脳みその三％も使っていないんだ」

この過激なコメントを行った翌日 彼は爆発していて肉片を壁につけていた

だからさぁ 花を育てようよ

君が水をやらなければ萎んでやがて枯れてしまう

花は命を完ぺきに預けているんだ

だからさぁ 花を育てようよ

肌の揉め事が馬鹿らしくなる筈さ 花はそれぞれの色で隣に並んで咲いている

解剖癖の宇宙人も きっと命の重さを感じる筈さ