砂糖
青い海が見える所に住んでいる
けど舟は一隻も鴎は一羽もいない
蜜鳥が遥々やって来る
蜜蜂が遥々やって来る
この海は砂糖のように甘い
砂浜には近づくな
蟻達で黒く覆われている
日差しから出来た結晶を運んでいる
多くの蟻が波に飲まれても
知らないふりして運んでる
砂浜には住まず蟻達は
反対側の山へと運んでいく一列に
自分には甘くないのだろう
溶け出したアイス気にせず舐める子
空いてる手で蟻を潰す
おばさんその子に声をかける 遠くから
その子は空いてる手を繋いだ
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