必着!運び屋稼業! ダンジョンの荷物預かります。
鬼戸アキラ
第1話 とある世界の運び屋稼業
ここはモンスターと魔法の世界『ラグレシオン』
太古の昔よりモンスターが闊歩し、人間は剣と魔法でモンスターを狩る…そんな世界。
しかし商人ギルドや冒険者ギルドは荷物を運ぶ事に苦慮していた…
商人は商品を運ぶのにも大量に移動するとモンスターや盗賊団の格好の標的になるし、冒険者はダンジョンや魔獣の森で倒した巨大なモンスターのアイテムや肉を運び切れない。便利な異次元マジックバックは数も大変少なく大変高価で取引される為、狙われる事も多く普及には至っていなかった…そんな世界…
しかし、100年程前に珍しい能力を持つ者が現れた。
それが『ボックス』の能力者である。
『ボックス』の能力者は自分の異次元ボックス【キューブ】を持ち、自由自在に物を出し入れ事が出来る。その【キューブ】は能力者本人しか持てないし開けられない。そして『ボックス』の能力者のレベルにより入れられる体積が違い、低レベルの能力者だと軽トラ1台分位、高レベルの能力者は東京ドーム3個分入れてもまだ入ると言う強者まで居る。
ただし、彼等には攻撃力と魔法力が全く上がらない事と重い物がほとんど装備出来ないと言う弱点が有る。(恐らくは【キューブ】に能力を取られる為だと言われている)その為彼らは軽装で軽い盾だけ持つというスタイルで仕事に励む事になる。
そんな彼等はごく一部を除いてギルド『白猫急便』に登録する事になる。
ギルド『白猫急便』は一般的に『白猫さん』と呼ばれ、主に商人や冒険者などから依頼を受けて物を運ぶ「運び屋稼業」である。ギルド『白猫急便』は各町に支部を持ち国境を超えた組織で有る為、国家間の重要な物流ネットワークも担っているのである。また、町ごとに支部が有るので往復で仕事を受けられる利点もあるのだ。
そんなギルド『白猫急便』で運び屋になる為に村から出て来た少年デュークが一人前になる為に奮闘する物語…のはずだったが、とある能力から「白猫のダンジョンマスター」の異名をとる伝説の運び屋へと成長する物語である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます