第80話 御前試合

 

 騎士団の本部には演習場が数カ所ある。

 しかし、その広さや大きさは様々で数人しか入れない場所もあるほどだ。


 そして、その内の一つに演習場よりも闘技場と言うほうが相応しいところがある。

 それこそデルフたちがいつも鍛錬を行っていた場所だ。


 闘技場は二つの出入り口だけがあり後は高い壁で囲まれている。


 その壁の上には数は少ないが左右に観覧席がありその中央、正面からその闘技場全体を見渡すことができる位置に玉座がある。


 しかし、この闘技場は騎士が己の実力を高めあうため作られた物であり見世物にするために作られたものではない。

 そのため、闘技場は一般開放をされてはいなく観客席は見取り稽古をする騎士たちのために作られたものだ。


 しかし、その理由は建前であり本当の目的はどこで探っているか分からない他国の間者にデストリーネの騎士の実力の情報を与えないことにある。

 当然、今回の試合も例外ではなく一般開放は許されていなかった。


 デルフは闘技場の片方の出入り口にて静かにその時を待っていた。


 入り口は薄暗く所々にある松明が唯一の光源だ。


 デルフは近くに置かれている腰掛けに座り瞑想し意識を研ぎ澄ます。


 しかし、側にいるウラノとルーは戯れている。

 その音が少し騒がしかったため気が削がれてしまい不機嫌を露わにしてデルフは目を開ける。


 すると、戯れているというよりはウラノがルーに翻弄されている光景が目に入った。


 ようやくウラノはルーを捕まえると右手で汗を拭う。


「むむむ、ようやく捕まえました。殿の邪魔をしてはいけませんよ」


 ウラノはルーを顔に近づけてそう言う。


 どうやら、ルーがデルフの懐に潜り込もうとしているところをウラノが防いでいたらしい。


 ウラノはルーをしっかりと握りしめてデルフに視線を向ける。


「殿、それでは小生は観客席にて誠心誠意声援しますので。……本当は御側にて声援したいところなのですが」

「まぁ決まりだから仕方ないだろ。まぁ、こんなところよりも観客席の方が見渡せるからいいんじゃないか?」


 ウラノはしばらく熟考した後、笑顔になるがすぐに顔をしかめる。


「それもそうですね! ……いや、違うんです! 殿の御側にいたいのです! ……しかし、決まりならば仕方がないのですが」

「そう言えば姉さんも見に来るって言ってたから姉さんのところにでも行ったらどうだ?」


 デルフの姉であるナーシャは騎士ではないのだが特別に入れてもらえるように手配していた。

 団長がハルザードであるため許可を得るのは簡単だった。


「!! 分かりました!! 女性に飢えたむさ苦しい騎士どもからナーシャ様をお守りすればよろしいのですね!!」

「あ、ああ。うん、頼む」


 そんなつもりで言ったわけではないのだが別に言い直すことでもないと考える。


 デルフは多少だがウラノの扱い方に慣れてきていた。


「しかし、そんな心配はする必要ないと思うけど……」

「何か言いました?」


 小声で呟いたためウラノは聞き取れなかったらしく首を傾げて尋ねてくる。


「いや、何でもない」


 正直言うとそこらの騎士よりもナーシャの方が十分強いのでそんな懸念はする必要はないがやる気になっているウラノに水を差す必要もない。


「では、殿!! 失礼いたします!」


 ウラノは一回頭を下げてからこの場を立ち去った。


 その途中で何度もルーがウラノの手をすり抜けて逃げだそうとするが勘を掴んだウラノはそれを許さない。


 そして、その攻防戦はウラノが勝利を収めルーは連れて行かれた。


「さて、そろそろだな」


 デルフは腰に差した刀を抜いて品定めをするように見渡す。


「あまりめぼしい物がなかったから妥協してこれにしたが……心許ないな」


 ナーシャにもらった前の刀に比べれば数段見劣りする刀だが本部にあった予備の刀よりはまだマシだった。


 新しい刀を発注したかったところだがたったの一週間では完成するはずもないためこれに決めたのだ。

 デルフにとってギリギリ及第点であるが時間もないため仕方がないと妥協した。


 そもそも刀はこの国ではあまり流通していなく普通に売っていること自体珍しいのである。

 文句を言うどころか代わりが見つかったことに安堵するべきだろう。


 デルフはキーンと音を鳴らして刀を鞘にしまい静かに息を吐く。


 すると、入り口から漏れる光の先から歓声がここまで届いてきた。


 観客席の数からしてもこの歓声の響き方はあまりにも大きすぎる。


 それもそのはず、隊長同士の決闘はそう滅多に見られるものではなく王都に存在する騎士や兵士などが挙って見物に来ていた。

 それどころかこの話を聞きつけた王都外の任務である他の隊からもわざわざ赴くほどだ。


 座っている者よりも立ち見をしている物の方が遙かに多い。


 そんな歓声に圧倒されてしまったデルフを呼ぶ声が歓声の次に聞こえてくる。


 ハルザードの声だ。


 ついに試合が始まる。


 相手は隊長の中でも一番の強さを誇るドリューガ。


 その実力はデルフの師で先日旅立ったリュースよりも格上だったと聞く。


 はたしてデルフは勝てることができるのだろうか。


 いや、違う!とデルフは自分の頬を挟むように叩く。


 実際は右手の義手が動かないため左手しか当たっていないが。


「勝てるかじゃない。勝たないといけない」


 リュースの後を継ぐのは自分だと明確な意志を持ってデルフは漏れる光に改めて視線を向ける。


 時には自分を騙すことも大事なのだ。


 さっきまでの不安が嘘みたいに消え去り手に残っていた震えも収まった。


 デルフは意を決して歩き始める。


 その歩みを進めるデルフを見た者は誰一人いなかったがそれは堂々とし自身に満ちあふれている姿であった。




 デルフが闘技場に出ると辺りはさらに歓声で激しさを増す。


 既に目の先にはドリューガが静かに佇んでいる。


 ドリューガの姿は、上半身は何も着ておらず下半身は何も防御性を感じられないズボンをはいているだけだ。


 そして、片手には大きな大剣を持ち既に鞘から抜いていた。


 アクルガの大剣とは違いドリューガの大剣は片側に刃があり打撃ではなく人を斬るための武器だ。


 そして、玉座の端に立っているハルザードが声を張り上げた。


「国王陛下の御成である!!」


 その声とともにハイルが姿を現す。


 ハイルの後ろにはフレイシアが続いていた。


 デルフとドリューガはもちろん観客席に座っていた騎士たちまでもがその場で跪き顔を伏せている。


「面を上げよ」


 その静かで重々しい声はそれほどの声量でなかったのにもかかわらず闘技場全体に響き渡った。


 デルフとドリューガはともに頭を上げハイルに顔を向ける。


「双方、今回は副団長を決める決闘となる。己の現在に至るまで培ってきた力をこの場において全て私に見せてくれることを望んでいる。励め」


 そして、ハイルは玉座に腰を下ろした。


 フレイシアは立ったままで座ろうとしない。


 デルフは気が付いた。

 フレイシアはデルフに視線を向けていたのだ。


 デルフが気付いたことを確認したフレイシアは微笑み口を動かした。


 その声がデルフの元に届くことはなかったがデルフは何となくその言葉を理解した。


 デルフはこくりと頷きを返すと普段のフレイシアとは打って変わって麗しい雰囲気を醸しハイルの隣にある玉座にも劣らない見た目の椅子に座る。


 その凜とした立ち振る舞いは国王であるハイルに負けていない。


 そんなフレイシアを見てデルフは改めてフレイシアが王女であった事を再認識した。


 デルフの前でのフレイシアが素なのだがまるでこちらの方が素であると錯覚しそうなほどの変わり身だ。


 ハイルのもう片方にもフレイシアと全く同じ席があるが空席になっている。


 恐らくだがデストリーネの王子であるジュラミールの席だろう。


 しかし、もう定刻を迎えておりハイルも待つつもりはないように見えた。

 そのデルフの考えを肯定するようにハルザードが説明を始めた。


「では、ルールの説明を行う。とは言っても一つだけだ。相手を死に至らすことを禁ずる。以上だ。双方の健闘を祈る」


 この言葉を勘違いしてはいけないとデルフは肝に銘じる。


 殺してはいけないは怪我をさせてはいけないとは全く意味が違う。


 つまり即死する攻撃を行うことを禁じるだけであってどれだけ重傷であっても死んでいなければそれに該当しないと言うことだ。

 現に今回は模造刀ではなく真剣の勝負であり一瞬の油断が命取りになるだろう。


 デルフはそのことを飲み込んだ後、ドリューガに視線を向ける。


 まず口を開いたのはドリューガだった。


「我はもう何も言うまい。もはや、お互いの武を示すのみ」


 ドリューガなりの賞賛の言葉であるとデルフは受け取り返答する。


「ああ、ドリューガ殿に失望されないよう頑張るよ」


 その一言ずつ言葉を交わしいよいよ戦闘が始まる。


「では、お互い準備はできているな?」


 確認をしたハルザードは大声で叫ぶ。


「始め!!」


 その声とともに銅鑼の重圧の掛かった音が響き渡った。


 デルフは即座に後ろに飛び退きまずはドリューガとの距離を取る。


 その際に刀を鞘から抜き着地と同時に構えた。


 それに対してドリューガはその場から一歩も動いていない。

 デルフの動きを冷たい視線で眺めているだけだ。


 デルフはピクリと眉を動かし怪訝に思っていたがそのときドリューガが動く。


 ドリューガは右足をゆっくりと上げ力強く地面を踏みつけた。

 何も起こらなかったがしばらくすると地面は光り始める。


 そして、弾けた。


 小規模の爆発であったが地面に穴を開けそこから生じた拳大ほどの複数の石の破片がドリューガの目の前に舞う。


 そして、ドリューガは大剣を大きく振ってその破片に大剣の腹をぶつけた。


 その威力を上乗せし放った破片は豪速の球となってデルフに襲い来る。


「くっ!! 距離を取ったのは失敗だったか……」


 デルフはその豪速の弾の動きを見切り器用に寸前で躱していく。


 躱すだけではなく距離を徐々に詰める。


 デルフのスピードならば一瞬にして詰めることができる距離であったがドリューガがこんな簡単に遠距離攻撃を行えるのであれば話は別だ。


 そもそも破片を飛ばしてこられため一直線に距離を詰めることができない。

 直撃すれば下手すれば身体に風穴が開いてしまう。


 現時点で遠距離攻撃などないデルフの方が圧倒的不利だ。

 さらには躱すだけを専念すると体力消費がドリューガよりも激しいデルフの方が先に倒れてしまうのは必然。


「あれが噂に聞く”破砕はさい”か。確かに俺には使ってないな!!」


 もし、直接使われればデルフの命はない。

 ある意味、ルール自体がドリューガにとってハンデなのだ。


 しかし、そのハンデを覆す破砕の応用にデルフは苦戦を強いられている。


 豪速に飛んでくる破片でさえも直撃すれば骨折ではすまなく侮ることはできない。

 一撃でも当たれば戦闘不能になるのは目に見えていた。


 デルフは全神経を集中し次々と破片を躱していく。


 その際にドリューガの次の動きを警戒することも忘れない。


 しかし、警戒していたのにもかかわらずドリューガは既にデルフの前にまで迫ってきていた。


 ドリューガは大剣を横に薙ぎデルフの腹部を狙う。


 それにデルフの装備は速度重視であるためはっきり言ってそこまで守りは固くはない。

 鎧が守る面積は小さく、厚さもあまりないため致命傷さえ避けることができれば良いというぐらいの代物だ。


 しかし、ドリューガの攻撃ではまともに受ければデルフの身体はいとも簡単に切断されてしまうだろう。


 だが、それを何の抵抗もなしに受けるほどデルフはもう弱くはない。


 デルフは地面に伏せ大剣が真上を通り過ぎる。

 その際に左手を地面に付けて軸として身体を回転させドリューガの足に回し蹴りをする。


 強化の魔法を使えないデルフの蹴りはそこまでの威力はないだろうがそれでもドリューガの体勢を少し崩すことに成功した。


 その隙にデルフは起き上がり後ろに飛び退くがその勢いを殺さないうちに再び地面を蹴り急激にドリューガに迫る。


 デルフは刀を握りしめて突きの構えを取る。


 まだ体勢を立て直せていないドリューガは迫り来るデルフが視界に入ると持っている大剣を地面に突き刺しデルフの動きを阻む。


 だが、それはデルフにとって好都合であった。


 デルフは即座に地面を蹴って死角を使いドリューガの背後に回る。


 がら空きとなったドリューガの背に突きを放つ。

 だが、デルフの動きを読んでいたのかドリューガの大剣が飛んできた。


 咄嗟に反応し動きを無理やり止め髪を掠りはしたが大剣が通り過ぎていった。


「くっ、あれを反応されるか……」

「貴様が我の技を知るように我も貴様の技を知っているのだ。何も驚くことはないだろう」


 これが死角の最大の弱点である。


 死角は敵にとって初見だからこそ、虚を突きその力を存分に発揮できる技である。


 逆に後ろに回るということを知っていれば対策をいくらでも取ることができる。


「ウェルムが言っていたとおりだな……次に繋がる技を考えないともう死角は通じないか……」


 次にデルフは小細工なしに全力で刀を握りしめて突きの連撃を行う


羅刹連突らせつれんとつ!!」


 一発一発が全力で目の止まらない速さの突きだ。


 だが、ドリューガは難なく大剣を動かし防いでいく。


 デルフの攻撃が終わるとお返しと言わんばかりに大剣を斜めに振り下ろした。


 しかし、デルフにはまだ攻撃の反動が残っており足が思うように動かなかった。


「くそ!!」


 デルフは避けることを諦めて刀を上げて急速に迫ってくる大剣を迎え撃つ。


 甲高い剣戟の音が鳴り響く。


 観客の全員はデルフがドリューガの大剣を防いだのだと思った。


 しかし、それは大きな間違いだ。


 デルフの背後に上空から何かが落ちてきて地面に突き刺さる。


 それは刀の切っ先だった。


 デルフの刀は折れてしまっていた。


 防ぎ切れていなかったデルフの身体は大剣の侵入を許し斜めに血が滲んでいる。


 やはり、薄い鎧は防具の役目を果たさずに簡単に裂けてしまっている。


「あの状況からよく反応できた。だが、そんななまくらでは我が剣の前では無意味としれ」


 ドリューガがそう吐き捨てる。


 デルフは後ろに飛び退き距離を取った。


 幸い傷は浅く出血量もそんなに多くない。


 ハルザードは止めようと動いたがすぐにその動きは止まる。


 デルフは視線をドリューガに定めたまま刀をハルザードに向けたからだ。


「早とちりしたか。デルフは戦意をまだ失っていない」


 しかし、デルフの刀は欠けてしまい不利なままだ。


(刀が折れ、浅いとはいえ傷も負ってしまった。だが、まだ戦える!)


 デルフは強く地面を蹴った。


 これ以上、後者でいるのは良くないと考えもはや攻めあるのみ。


 体力温存なんて糞食らえとデルフは全力で走る。


「なっ! どこだ!?」


 ドリューガからしたらデルフの姿が急に消えてしまったに等しかった。


 またも死角を使ったと考えたドリューガは背後を振り向くがそこにデルフの姿はない。


 視線を戻しドリューガはデルフの気配を探る。


 馬を軽く超える速度で走るデルフをドリューガは目でさえも追いつくことが全くできていなかった。


 しかし、デルフは何か技を使っているわけではない。

 単純に高速で闘技場内を走り回っているだけだ。


 そして、デルフはドリューガが既に確かめた背後に宙を浮いて現われ既に突きを放つ構えを取っていた。


 しかし、デルフが突きを放とうとした瞬間、頭に気が遠くなるほどの脱力感がデルフを襲う。


 デルフの傷は先程確かめた通り浅かったが血は全く止まる気配を見せていなかったのだ。


 先程まではあまり問題にならなかったが積み重なった出血量はもう無視することはできないほど流れていた。


 貧血による一瞬のその隙によりドリューガはデルフの存在に気が付く。


 ドリューガは大剣を構えてデルフに向かって全力で斜めに振り下ろす。


 デルフがそれに気が付いたのは貧血による脱力感からなんとか抜け出したときだ。


 ほんの一瞬だったがもはや躱すことは不可能なところまで大剣が迫っていた。

 さらにデルフは突きの構えを取っているため刀で防ぐことも間に合わない。


 選択肢は一つ。と


(相打ち覚悟で全力の突きを放つのみ!)


 デルフは僅かな合間だったがちらっと視線をずらし横を見た。


 その方向にはフレイシアが手を組んで心配そうに、いや、今にも泣き出しそうにデルフを見詰めていた。


 心の中でデルフはフレイシアに安堵するようにと言葉を投げかける。

 言葉に出しているわけでもないため当然ではあるがフレイシアには届かない。

 

 だが、それでも言わずにはいられなかった。


 デルフは感覚を引き戻し目の前の敵に集中する。


 切っ先のないデルフの刀がドリューガに対してダメージになるかどうかわからない。


 それでもデルフは突きを放つことを止めない。


 対してドリューガの大剣ではかすり傷でさえも大きな負傷になる。


 もはや、勝敗は目に見えていた。


 だが、デルフとドリューガの剣がすれ違おうとした瞬間に想像にもしていなかったことが起こった。


 デルフの目の前にルーが大剣から庇うように現われたのだ。


 そのとき、ルーはデルフに向けて殺気を飛ばす。


 そのおかげで動きが一瞬怯んでしまいドリューガの大剣の間合いからデルフは外れてしまう。


 しかし、その本来デルフがいる場所にはルーが未だにいた。


 このままではルーは大剣を直撃してしまう。


 ドリューガもそのことに驚きを隠せなかったらしく目を見開いて動揺している。

 だが、勢いよく振った大剣はもはや止めることができないようだった。


 そして、大剣はルーに目掛けて振り下ろされた。


 誰もがルーが真っ二つになる姿を想像しただろう。


 しかし、大剣がルーを切り裂く寸前に双方に信じられないことが起こった。

 

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