労働賃金

 ほぼ休憩のない日が続く。

 命じられたわけではないが、やらねばという後ろ向きな使命感に惑わされ勤しんでいると、頭が回らなくなり、身体も動かなくなって、そのまま残業をこなすと、ヘトヘトとなって帰途につく。

 部屋に帰ると簡単な料理を作り、しばらく休んで、執筆に移る。およそ二時間。二千文字を書くと日付が変わっている。もう何も考えられなくなっているが、何かを書くと妙に頭が冴えてしまって眠れず、睡眠時間が削られて、寝起きが悪くなる。最近は早朝出勤も重なり、目蓋がより重い。


 全て自分が選択している行動であり、執筆に至っては好きでやっている事だが、このところ酷く辛い。殊、給与明細を見る時など最悪だ。俺は何のために時間をつかっているのか。

 人並みの生活がしたい。

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