俺は駄目だよ
面接でマナー違反をしていた事に気がつく。
なんと駄目な人間なんだろうと悩む。俺は駄目だ。駄目なまま歳を重ね、常識を知らない大人になってしまったのだ。仕事においてもさもできるといったような風に振る舞っていたが全然だ。数多の修正にどんどん沈んでいく。自信満々に評価してくれないと憤慨していた事を思い出すと死にたくなる。なんと馬鹿な奴なんだ俺は。死んだ方が楽になるぞとつい口から出てくる。
心臓の辺が抜け落ちていく感覚がある。これが挫折というものだろうか。目に見える世界が妙に生々しい。そうか。俺は今まで夢を見ていたのだ。輪郭のハッキリしない、胡乱な夢を。
過去を鑑みると増長の痕跡が見える。今まで書いた作品さえ、無能の落書きな気がする。だが、それを認めてしまうと……
駄目だ。恥だ。死にたい。
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