「生きている」人間にしか書けない詩たち。想像の上を滑るのではなく、地に足がついている、重力を感じているからこその苦しみや悩み、生きることについての考えを現実に即して表現しているところがすばらしいと思った。詩の中に生活が見える。思想が見える。詩自体が著者の分身として機能していて、まさに命を持っている。とても面白かったです。