♡蜉蝣の恋愛講座・般若心経応用編♡

子持柳葉魚改め蜉蝣

(1) 一体このエッセイは何?般若心経?なにそれ?

 このエッセイは、note.com/ms2400 で適当に書き散らしたもの中から、カクヨムに転載可能なものを選んで多少変更の上、掲載しています。よく分からなければ、note.com/ms2400 まで他の記事などを読んでいただけると幸いです。


 このエッセイを読み始めた人はいきなり何のことかさっぱりかと思いますが、私は仏教の基本理念を示した般若心経にドハマリしてしまい、これ何か応用できないものかと、よしっ、と思い立って恋愛に応用してみようではないかと思いたち、note.com に書き始めたわけですね。一体、般若心経と恋愛がどう関係するのか、それはこのエッセイ読んだだけではわからないかもしれませんが、先ずはついてきてね(笑)


 ◯色即是空空即是色化の基本


 さてまずはこれ。これは、色んな訳仕方があるのではあるが、ここでは次のように意訳する。


「世の中色々困ったことがあるが、とりあえず何が問題を仮定し、その仮定を解くことで問題を解決する」


 とする。どうしてそんな意訳が可能なのかは、慣れてくるとわかる……かも。そして、この意訳であるところの困ったことについて、あなたは恋愛したいのであるから、もう少し具体的な形に直そう。


「私は恋愛がしたいが、どうすればいいのかわからない。一体どうすればいいのだろうか?」


 ポッカーンとしないで、そこ。私のいつもの記事の読ませ方だ。慣れろ(笑)。ごくごく普通の何の変哲もないものだけど、これが恋愛の色即是空空即是色化。前にこれは言ってます、色即是空空即是色なんて実はみんな知ってる当たり前のことに過ぎないとね。まさかこんな使い方をするのは私だけであろうが、要は何やらわからないものこそ=空=実体であり、その実体がなんであるかを基本的には頭の中で推定していく、という作業である。


 よく、こんな考え方をする人がいる。好きな人がいるのだが、その人が何を考えているのか、自分が相手にどう思われるのか、もしかして他に好きな人がいるのか、etc……、これらの疑問に怖気付いて踏み出せない人。よく考えて頂きたいのだが、それらで踏みとどまっているあなた、あなたは恋のフレーム問題に陥っているのである。


 ・フレーム問題……AIで生ずるパラドクス的な問題。ググって欲しいw


 ともかく、それら疑問を疑問のまま置いておいたら、当然一歩も踏み出せないのは当たり前。どう考えても、その好きな人の頭の中を覗く事はできないので、どうにかして推定するか、または極端な話、わからなければ判断を留保し、なんらかの行動に移すべきである。では一体何から始めればいいのであろうか。


 ◯出逢いたい、でもその前に。


 当然相手がいなければ恋愛は始まらない。従って、そうした相手との出会いという問題を解決する必要がある。もちろん「出会いがないー、ほんまに出会い自体がないんやー、職場とか同性(あるいは異性)ばっかしやのー」とはよく聞かれる話でもある。私自身は、それら出会い自体はマッチングアプリであるとか、婚活アプリであるとか、街コンであるとか、もちろん学校ならそのまま出会いはあるだろうし、なんでもいいんじゃないかと。ただ、その前に解決すべき問題はある。恋愛したい、と興味を持つという事はあなたは恋愛素人だという事であろう。プロがいるかどうかなんて知らないが、まぁそういう事だ。


 恋愛素人の最大の問題は、コミニュケーション能力が低いという事であろう。このコミニュケーション能力の向上なしには、まず、恋愛成就など到底求めることなど出来ない。そこで、先ずは恋愛作戦を開始する前の準備として、コミュニケーション能力を高める、という目的を持てばどうであろうか。要は、恋愛対象とする異性(または同性)に慣れるということだ。慣れ目的ならば、そんなに気負わなくても、出会い系アプリ上などで色んな相手と会話してみるとか、その感覚が掴めるのではなかろうか。こうしてクリア可能なハードルを下げれば、一歩踏み出しやすいのではないかと私は思うのである。


 ここまでで気付いたであろうか。問題を仮定し、それを解決する、般若心経式恋愛成就学(今名付けたw)は、このように一歩一歩問題を仮定して、それを解決していくという連続になるわけだ。とにかく、仮定化された問題をクリアしていく、その先に恋愛成就が待っている、とこう考えるのである。大事な事は一歩一歩丹念に問題をなくしていく、ことなのである。どうしてそうなるかについては、これも般若心経に書いてある。「えっ? そ、そうなの?」とまたデタラメを……と思われるかもしれないが、ちょっと見て欲しい。Wikipediaから引用する。まぁ雰囲気だけなので。


 受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智、亦無得。以無所得故……


 あれも無いこれも無い、と述べている箇所であるが、これらは、苦、すなわち色々な観点から苦の原因とされる、何が生じるから苦しいのか、何が滅するから苦しいのか、視覚・聴覚などの感覚なのか、などと、苦しみを生じさせているその対象を仮説し、それらを苦の原因と仮定して、そしてその仮定に基づき、苦を解消していく、という意味になる(と私は解釈すると一応断っていく)。というのは、なぜならば、苦しみ、すなわち問題を仮定しなければ、問題は解決し得ないからである。要は、解決出来ぬ問題は無いと般若心経は言っているのである。どうだ? 般若心経は超強力だろ? 解決出来ない問題は無いんだぞ。すごいだろ(笑)


 だから、一足飛びに恋愛成就に結びつくとは考えないことが大切だ。先ずコミニュケーション能力を高めるために、異性や同性に慣れる事はいい事尽くめだ。高望みしなくていいし、極端な話、誰だっていいわけである。やったことがない人は最初こそドキドキするかもしれないが、一つ一つ梯子をかけて上に登り、その梯子を一つずつ捨てていかねばならない(そういう例え話も仏教にあるぞ)。梯子を捨てる、すなわち、もうドキドキしていた自分には戻らない、とそういうことである。色々と見えてくることもあるだろう。直接「実は、恋愛したいので練習のつもりで出会い系アプリ利用しているだけなんだけど、そんな感じで話しててもいいかな?」くらいに相手に話しかければ、もしかして相談に乗ってくれるかもしれないぞ。意外と、人って相談相手という名の目上の立場になるのは気持ちの良いことでもあるからな。もっと上手くいけば、その程度のことなら、会ってもいいよ、になるやもしれないぞ。


 だが、注意すべきは、欲張ってはならないことである。欲は最小限にせよ。欲望が苦しみの原因になる事は仏教では常識も常識、これは覚えておけ。私なんか欲の塊だから、もう失敗……。と、とにかく、欲は最小限にしないと、裏切られることもあるので、その場合はショックがでかい可能性もあり、気をつけなければならない。最初に相談相手や話し相手になる人は、せいぜい友達になってくれるかもしれない程度に思うようにしょう。但し、友達になってくれる程度のことでも失敗は全然普通にあるので、ショックが小さくて、その程度ならばショックの経験にもなるから、それもまた良いことである。なお、ここでも色即是空空即是色の考え方は生きていて、実体(はない)=友達になってくれる「筈である」という誤った思い、になるため常に意識しておかねばならない。ともあれ、恋愛には失恋という大ショックも待ち構えているのであるのだから、少しくらいのショックは体験しておいた方がいいに越した事はない。


 では――あ、3000文字超えた。般若心経式恋愛成就学出会い編は次回乞うご期待――。

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