第259話 突然、母が来た

令和2年師走27日 日曜日

日曜日。一日、寝ていた。気分は寝た切り老人。排泄管理も自分で出来ない。

余命は、8ケ月かな。

夕方、突然、母から電話が。掛布団を持ってきてくれるという。カートに乗せて、バスで到着。綺麗にして行ってくれた。食料も持って来てくれた。

施設じゃないと無理ね。そうも言われた。大学時代の先輩からは、酒をやめれば何とかなる、とも言われた。

明日は、また、ガイドヘルパー付の通院。そして、区役所。ああ、明日は28日か。

89歳の叔母が亡くなった。話題にもならなかった。施設での死。孤独という病。宿命の交わる場所。

2020。どんな一年だったかな。便失禁元年か。糞だな。笑。

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