第225話 1年ぶりにM氏が来た
令和2年10月18日(木)
昨夜、7時半にM氏に電話をしたら、今から来るという。驚いたね。躁状態かと思い殺される想像までした。そんな想像をするのは、精神疾患だからだろう。
8時半、M氏到着。私のハイボールと自分のストロング、そして寿司を買って来てくれた。
躁かと思ったが、鬱の治りかけだった。私の人生は小説だが、M氏の人生も壮絶だ。躁うつ病とは、人生が壮絶になる病気なのだ。だから壮絶病とも言う。言わないか。
いつものように話が弾まない。近況についての交換。その程度。M氏は10時前に帰った。
私はすぐに寝て、6時に目が覚めた。また、夢を見た。会社で暴れて、メンクリに行こうとするのだが、東京の電車は複雑で、目的地に着かない。起きてから五反田のメンクリはどこにあったか、考えたのだが、東京時代はメンクリには行っていなかった。呆けている。
7時から、9時半まで、また寝た。ハイボールは既に2本だ。
小説家。なぜ。書きたいことがあるから。嘘だ。お金と名声が欲しいのだ。卑しいのだ。書いていて楽しくなくなった。「狂った季節」は傑作だ。「笑顔の監獄」で挫折した。「ハイボール天国」は気まぐれだ。書きたいのに書けない。そんなところ。
ああ、M氏の人生は小説になるよ。誰かの言葉に、ひとは誰でも小説を書ける。自分の人生を書きなさい。という言葉があった。
楽しかろうと、苦しかろうと、人生は愛おしい。精神疾患ですら。
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