第45話 悪魔の壁(1)☆1~?



 ※



 ついに、ゼンのいなかった時の『西風旅団』が大敗した、中級の迷宮(ダンジョン)『悪魔の壁 デモンズ・ウォール』に再挑戦する時が来た。


 ”気”の訓練を始めて4日。休みを1日挟んだが、実質訓練をしたのはたった3日だ。


 ゼンとしては、リュウとラルクの訓練を、一週間ぐらい続けた後ぐらいがいいだろうか、と思っていたのだが、リュウとラルクの状態が良好で、山での訓練を順調にこなし、物足りないと感じる位までになっていた。

 

 敗北して重傷を負った記憶も、精神的外傷(トラウマ)になる程ひどい感じでもなかったのと、本人達が再戦を望み、いたってやる気なのが予定を早めた要因だった。


(最初に再会した時は、ひどくやさぐれていて、冒険者を辞めるだの、パーティーを解散するだの言っていたのは何だったのか……)


 ゼンとしても、負けた時の要因は大体解決出来たと思えたし、リュウやルクの実際の実力は、検定試験をパスした事からも分かる様に、中級の迷宮でも十分以上に戦えるものであり、敗北したのは、あくまで武器や防具等、別の要因が大きく、”気”の実戦的なの運用法を知らなかった事等はあっても、その容量や質的な話なら、普通に規定条件を満たしていると思えたのだった。


 少し早めな気はするのだが、武器や鎧を新調し、ゼンが入った事で、ある程度の戦力増強も出来ていると判断すると、不安要素は限りなく低く、結局、再挑戦に踏み切る事にした。


 弱気や苦手意識が固まってしまう前にそれを早めに取り払うのは意味のある事だ。


 後、女性陣の方の武器も、ゼンが旅の途中の迷宮で手に入れた物に変えてもらったので、その点でも補強がされている。


 アリシアには、神術や光属性の効果を精神力で高める、ミスリル銀のソラス・ロッド(光の杖)、棍棒(メイス)としても実戦的に使える、アリシアに持たせるのは少しだけ不安な杖だ。


 サリサには消費魔力を4割近く抑え、魔術の強度を2割高める、2匹の美しい蛇が絡み合った様な形状に、先端には白い小さな翼のついた杖、カドゥケウスを渡した。(他にも固有の能力がある様だが、術士ではないゼンには分からなかった)


 ただ、こっそり聞いたのだが、彼女が昔抱えていた魔力容量の問題は、もうそれ程問題ではなくなっていた。


 それは、前から歳月が経った分の成長や、鍛えたから以上に、彼女にはすでに”精霊王(ユグドラシス)”から授かった『加護』があった。それは、仲間にすら明かしていなかったが、精霊界から魔力源(マナ)の供給を受けられる、というとんでもないものだった。


 それが何を意味しているかと言うと、彼女はもうほぼ無制限で、どんな消費魔力の大きい、魔法、魔術でも使える、という事だ。


 すでに上位魔術や一部の最上位魔術までも使う事の出来るサリサにとっては、途方もない内容の加護だった。鬼に金棒どころか、魔剣を渡した様なものだ。それにカドゥケウスも加わって……。


 サリサがそれを秘密にしている意味も分かる。もしそれを明かしてサリサにばかり頼る、いびつなパーティーとなった場合、仲間の成長を著しく妨げるだけで、それで迷宮を制覇していけたとしても、そこには輝かしい成果も達成感もない、空しい結果が残るだけだろう。


 だから、サリサはもうすでにA、B級に匹敵する高位魔術師なのだが、その事自体は昔と変わっていない。それが、仲間達と下からコツコツやっていくのは、彼女にも仲間達と同じで、絶対的な経験値が足りず、例え幾多の高位魔術を使えても、使いこなせるという意味ではないという事だ。


 力とは、必要な時に、必要な分だけ使えばいい。そうして、数多くの戦いでその意味や効果を実感し、成長して使いこなせる様にならなければ、どれ程強大な力を保持したとしても、最後には敗北して、そして死ぬ時が訪れる。


 ラザンに『水流』という独特の剣術を叩きこまれ、幾多の強敵や高難易度の迷宮を相手に、強引に引きずり回されたゼンにはそれが分かる。そして、だからこそサリサもゼンにだけ、その事を明かしたのだろう。種類は違うが、共通の悩みの様なものを持つ同士として。


 だから、ゼンもサリサに一つ助言(アドバイス)をした。サリサは経験がないからこそ、迷宮(ダンジョン)の魔物の強さ、魔術耐性を見誤っている。


 迷宮の魔物の中には、魔術の種類で、その完全耐性を持った敵すらいる。魔術の完全無効化というスキルや鎧、盾、外皮を持った魔物、魔獣、幻獣もいる。


 だから、それ程手を抜かず、色々な魔術を試しても、ほとんどの魔物は瞬殺されたりはしない。初級から中級の迷宮に戦場が移った今では尚更だ。


 サリサも戦っていけば分かる事だが、早めに知っても損はない。無理に手抜きをするのもむしろ疲れ、精神的なストレスも溜まる。


 その事を、ゼンはサリサに伝え、ある程度普通に魔術を使っても大丈夫だと保証したのだった。



 ※



 入り口のギルド職員に、ギルドカードを提示して、許可をもらい中に入る。何か、ボソボソ、超速がどうたら、と聞こえたのは何だったのだろう?今更、過去の『超速便』の話が出るとは思えないのだが……。


 今日は、フェルズに戻って、冒険者登録してから初めての迷宮(ダンジョン)だ。旅の最中に、ラザンの従者として入った事は何度かあるが、それとは話が別だ。緊張はしないが感慨深いものはある。


 しかし、今日の主役はあくまで自分ではない。気分的に、一歩下がった場所から見守る的な立場なのだろうか?(自分でもちょっと偉そうかなと思ってしまうが)


 リュウやラルクの回復具合と、西風旅団全体の戦力判定をしたいと思っていた。もし、上手くいかない様なら、また訓練の再開、という事もあり得るだろうから。


 その可能性は限りなく低いとゼンは思っている。


 ”気”の総量や、冒険者としての力量等を考えると、不安要素は微塵もないのだが、あの鎧や武器の状態を考えると頭が痛くなる。


 別に武器の整備等を怠っていた訳でもない様なので、純粋にポカミスの様なものなのだろうが、武器屋に見せるなりして助言(アドバイス)を乞えばよかったのに、と考えるも、若過ぎる『西風旅団』への風当たりの強さは相変わらずの様だったので(先日絡んできたC級の冒険者を思い出す)、中々そうもいかなかったのだろうか。


 ゴウセルは商会乗っ取り騒ぎの渦中にいたし、別に人付き合いの悪い事もない4人の事を思うと、偏屈で偏狭なのは、フェルズの大多数の冒険者なのでは?とゼン等は思ってしまう。


 先日、レフライアも食卓でその様な事を言っていた。実力者が多いせいか、フェルズの冒険者は協調性がなく、癖の強い者が多くて困るうんぬん。


 ゼンがこの先考えている事は、もしかしたら実行困難な話かもしれない、と、ゼンは少し先に考えている予定の計画の見直しとか考えるのだった……。



 ※



 Dオーガ4体が、迷いのない足取りでこちらに近づいて来る。


 その後ろには、Dトロルが5体。一番背が高い、肌の色が黒ずんで見えるのは、ボス・トロルだろうか?あるいは、他の職持ちかもしれない。


 リュウは、その魔物の群れを見て、ハッキリと戸惑っていた。


(こいつら、”こんなに”弱く見えただろうか。前はもっと迫力があったし、奥にいるDトロルはもっととんでもなく強く見えたんだが……)


 今は手前のDオーガの”気”が強く、Dトロルはそれに比べると頼りない感じだ。そしてそれは、ギルドにある資料通りの脅威度の印象だ。決してゼンを疑ったりしていた訳ではないのだが、自分の目でこうもハッキリと見分けられると、自分が今まで戦っていた戦い方自体が、かなり怪しく思えてしまう。


「リュウさん、雪辱戦ですよ」


 片手剣を構えるゼンは、どこにも余計な力の入っていない、まさに自然体で、彼がこの様な魔物とは今までにも数え切れない程に相手して来た事が分かる。頼りになり過ぎる、新しい相棒だ。


 古い相棒のラルクの方は、リュウ達の斜め後ろで魔法の短弓を構え、いつでも撃てる状態だ。


「行くか」


 その手に握るのは、ゼンから渡された魔法の大剣、ではなく、ごく普通の物に見えるバスターソードだった。


 ゼンに言わせると、あの氷炎魔剣は、強過ぎて、今は、”気”を鍛えて強くなった自分を実感出来ないだろうから、最初の内はこれを使って欲しい、と渡された物だ。


 それもゼンがダンジョンで手に入れた武器の一つで、何の付与効果もない普通の大剣だが、丈夫さは普通の鋼や鉄よりも遥かに上で、”気”をどんなに流しても壊れないだろう、との事だ。 


 握って使ってみると、前に使っていた物よりも、確かに遥かに上の大剣で、充分実用に耐え得る物だった。


(これでも別にいい位の上物だよな……)


 それを、練習用です、と軽く渡せてしまうゼンの旅の収穫物の数々は、計り知れない物ばかりだ。


 それを全てリュウ達の為に取っておいた、とゼンは言うが、自分達には勿体ない、身分不相応な物ばかりではないかと思ってしまうのだが、じゃあ誰が使うんですか?それとも売りますか?と真顔で言われると、本当に困ってしまう。


 そもそも彼が修行の旅の出たのは、自分達と一緒に戦う為で、その時に得た物もまた、自分達、『西風旅団』に全部提供したい。


それがゼンの言い分で、確かにそうなのかもしれないが、ゼンの強さはもう確実に自分達を追い越していて、今や自分達こそが、強くなった彼と一緒に戦う資格がないのでは?とまで思える。

 

 だがそれだと、実際本末転倒で、少し、そう言った感じの話を遠回しにしてみたら、「それだと俺の旅は無意味で、ここに俺の居場所がない、て事になりますね」とかなり悲壮な顔をされてしまって、ただの例え話だとか冗談だとか言って必死になだめるのに苦労してしまった。


 それと、ゼンに言わせると、俺達……俺とゼンの差は、それ程大きな物ではない、と彼は言う。実際に、”気”の使い方、運用法が間違っていただけで、俺達は充分強くなっていて、その辺の学習鍛錬が済めば、『本来の強さ』が発揮出来る様になるだろう、とゼンは言う。


 確かに、ゼンに”気”のあれこれを習い、その有効的な使い方や、”気”の強め方、そのコツ等を少し学んだだけで、俺とラルクは見違える程に強くなった、様な気はした。


 そしてゼンは、この、以前大敗した『悪魔の壁 デモンズ・ウォール』でその成果は嫌と言う程に実感出来るだろう、と自信満々で言っていた。


 今が、その時だ。


 リュウは右に、ゼンが左に位置してDオーガを迎える。


 驚く程に相手の動きが良く見える。ゼンに褒められた動体視力の良さも”目の強化”で強められ、更に敵の動きが分かり、遅く見える位だった。


 リュウが振った大剣は、呆気ない程にオーガの鎧も、”気”で纏っていた鎧も斬り裂き、血が飛び散る。もう1匹には、ラルクの矢が飛び、こちらの横にまわろうとしてオーガの動きを牽制する。その1匹にも剣を振るう。目的は敵を傷つける事ではなく、防御の”気”を裂く事。


 目的を果たしたリュウとゼンが素早く後退すると、間髪入れずにサリサの無詠唱の中位魔術が飛ぶ。


「『 轟炎の雨バーストレイン』!」


 二発放たれた炎の塊は、左右のDオーガの直上で爆発し、激しい炎の雨となって降り注いだ。


 以前は、それ程効果のない様に見えた魔術だが、ゼンの言う通りだった。


 Dオーガは”気”の鎧で自分達の防御を更に上げ、魔術に対抗していたのだ。


 リュウとゼンがそれを切り裂いたので、サリサの魔術は本来の威力を発揮して、Dオーガの群れに手酷いダメージを与えた。


 そこにゼンとリュウがとどめの攻撃へと移る。ラルクの援護もあって、呆気ない程に4体のDオーガは崩れ落ちた。


 落ちる魔石やドロップ品を見ながら、前はこれらをポーター 荷物持ちのゼンが綺麗に拾って処理してくれたなぁ、とリュウが昔を想っていると、そのゼンが素早く、それら戦利品をすり足で、軽く左右の端に寄る様に蹴っていた。(『流歩』を使っていた)


 流石に拾いはしないが、戦利品の処理は前と変わらずするつもりの様だ。


 次は、ノタノタと動きの遅いDトロルだ。


 これ程前衛で攻めた味方のDオーガを早く倒された事がないのか、明らかにトロルの戦意が落ち、”気”が弱くなっているのが分かる。


(成程、怖気づいたり弱気になったりすれば”気”が弱まる、か……)


 トロルの打撃にビビッて再戦した時の自分達もきっとそうだったのだろう。


(”目”で見て、敵の状態、自分の状態を理解して、考えて戦う事こそが、勝利への近道、か……)


 ラザンの教え、敵を知り、己を知れば百戦危うからず、と言うのはこの事なのだろう。


 トロルが早々に放つ、”咆哮”にも、丹田に力を込め、簡単に耐えられた。


 後方にいるボスらしきトロルに急かされ、4体のトロルが来るが、こちらの攻撃は、今度は魔術が先だ。


「『狂風乱舞(ウィンド・ダンス)』!」


 サリサが放った、中位の風魔術がトロル達を覆う様に襲い掛かる。”気”の鎧を纏えないトロルには魔術で先制攻撃が充分威力を発揮する。


 ズタボロになり、かなりの出血を強いられたトロル達は哀れですらあったが、前はこいつらの同種に酷い目にあったのだ。容赦はしない。


 またリュウとゼンが左右に別れ、2体のトロルの相手をする。


 リュウは、重そうな棍棒を振り上げるトロルの手首を切り裂く。痛みと重さで棍棒を取り落とすトロルに構わず、もう1体の手も、こちらは完全に斬り落とし、片手にする。


(打撃の怖い敵なら、まずその武器を持つ手を封じればいい、か……)


 迷宮(ダンジョン)に潜る前にゼンがした助言(アドバイス)の一つだ。やられて、その打撃を恐れて重い鎧を買ってどうにかしようとした自分達とは根本的な発想から違う。


 特にトロルの棍棒は重く、振る手の動きも緩慢だ。つけ入る隙はいくらでもある。


 本当に、敵との戦い方次第で、こうも楽に、スムーズに戦闘が推移してしまうのだ。


 最大の攻撃手段を失くし、傷だらけで戦意の低いトロルを倒すのは、最早単なる作業だった。


 そこにしびれを切らしたボス・トロルが、2体のトロルを倒し切ったリュウの所に地響きを上げ、咆哮もあげながらおっとり走りで棍棒を振り上げ襲いかかるのだが……。


 片目にラルクの矢が刺さり、ゼンが素早く棍棒を持った右手を斬り落とした所で、ほぼ戦闘の結末はついていた。リュウとゼンの同時攻撃に、ラルクの矢の援護もある。


 ボス・トロルは大した反撃一つする事なく、倒され光の粒子となって消えた。大き目の魔石と、かなり多めの銀貨を落として。


「まあ、こんな所ですね」


 ゼンがニッコリ微笑んで、戦いの結末を知らせる。




 戦闘に、ゼンは不必要な介入は一切しなかった。パーティーの一角を担ったが、それ以上の事はしていない。やろうと思えば彼一人で殲滅出来ただろうが、それに何の意味があるのか。


 西風旅団はしっかりと、メンバーそれぞれがやるべき役割を果たし、そして以前に大敗した魔物の群れを見事殲滅した。ゼンの助力はゼロではないが、それはこれからもなのだから、問題ではない。


 問題は、彼等『西風旅団』のパーティーが、以前に負け、重傷を負った敵を迎え撃ち、見事にメンバー全員の力で撃ち負かした事だ。


 それは、彼等全員の、新たなる戦いへの大いなる自信となって、彼等をひどく奮い立たせた。


 ここに、真の意味で、『西風旅団』は新生したのだ。



 ※



「ゼン君、私は、みんなそれ程怪我してないみたいだし、補助をした方がいいかな~?」


 アリシアが出番が少なくて不満そうだ。せっかく貰った、棍棒(メイス)としても使えるソラス・ロッドを試しに前線まで上がって来そうで怖い。


「そうですね。ここはもう、大体分かったので、それで最速で進みましょうか」


 確かに、今の所の戦闘は順調だ。すでに5度の戦闘を無傷で終えている。


 それでも、ほとんど初めての(迷宮)ダンジョン、まだ戦った事のない敵だって沢山いる筈。油断は禁物だ……。


「じゃあ、そろそろこれでいきましょうか」


 ゼンが出したのは、かの赤青の派手魔剣だ。確かに強い剣なのだが……。


「この剣、使いこなせるのはリュウさんだけなので、お願いしますよ」


 と言うゼンの話は初耳だ。


「え、ゼンは使えるだろ?」


「ん~。無理に炎や氷出すくらいなら……」


 ゼンがリュウから剣を受け取ってだした炎は、確かにリュウが使った時より余程少ない。


「これは、使い手を選ぶ魔剣なんです。俺は、大剣使えませんから、リュウさんは選ばれたんですよ」


「いや、またまたそんな……」


 ゼンがおだての様に言うが、彼がお世辞の類いは言わないので、本当にそうなのだろう。


「ラルクさんも、試してみて下さい」


「俺、こんな重いのそもそも持てねーよ」


「手を添えますから」


 ゼンが補助して持った剣に、ラルクは気を込めるが、


「ん?なんだこりゃ?気が流し難いし、全然炎とか氷とか出ないじゃん……」

 

「と言う事なんです。選ばれた剣士、リュウエンよ、汝にこの剣を託します」


 ゼンは何故かノリノリで、リュウに魔剣授与の儀式をする。


「しかし、この派手さが、なぁ……」


 リュウエンは、握った剣に気を流すと手にしっくりと馴染む。まるで、ずっと昔から使っていた愛用の剣の様だ。


「それ位、隠せますよ」


 ゼンは軽く言って、ポーチから腕輪を出す。


「魔剣はもってるだけで、その内それを狙おうとする馬鹿はいますから、馬鹿防止ですね」


 ゼンから渡された腕輪を着けると、赤青の魔剣は少し立派なだけの大剣(バスター・ソード)に見える様になった。幻術偽装の腕輪だ。


「ただ、出る炎とかは隠せないんで、魔剣である事はバレバレです」


「それ、意味あるのか?」


「派手な剣、振りたくなかったんでしょ。意味あるじゃないですか」


 確かにそうかと納得するリュウエンだった……。












*******

オマケ


リ「順調過ぎてヤバいっての変な物だな。ゼンが初参加した時を思い出すぜ」

ラ「俺も後ろから弓ってのは結構性に合ってていい。この弓も偉く高性能だ。弾(弓矢)切れも自分次第とか、身軽で最高!」

サ「ふむふむ。この杖の強化率と、敵の魔物の耐性に気の鎧で減衰率がこう、と中々色々勉強になるわ……」

ア「……うずうず~~」

ゼ「あ、こっちのがヤバい!出番なくて、アリシアが勝手に前に出そう!つ、次の話に多分アリシアの活躍、あると思うよ!」

サ「あ、そうそう絶対ある筈よ!ね!ね!」


(……善処シマス)

 

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