第4話 作り方。(二次)

 二次の場合は、多少作り方が変わってきます。

 長さで書く、というところは一緒なんですが、そもそもの設定をどれだけ叩き込むか、が一番の問題なんですね。

 そのエネルギーを一次の設定にもってこれれば!

 なんですが、それができないから作家になってねえんですがな(笑)。


 二次はまずモチベーションが来ます。

 簡単に言えば「おおおおおおおおおお?」です。

 いやそれでもおかしいな。

 ぴくしぶに置いてある作品ごとに行ってみますと、やったことがあるのは。


・タイバニ

・昭和ライダー

・幽遊白書

・ヒカルの碁

・リボーン

・009

・銀英伝


 ってとこですね。

 よかったら見てやってくださいー。

 全体は https://www.pixiv.net/users/3299384 。


 動機がそれぞれ違うんで何なんですが、基本は「終わった後の話」と「隙間を埋めたい」ですな。

 ともかく作品を見て見て見て見て資料をきっちり読み込んで、頭の中にたたっこんで、どう動くかおかしくない様にまで血肉になったらその時点でやっと文字にしてました。一次に比べて何ですかこの設定温度の違いは。


 まあ一番読まれているのは幽白の話だと思います。これは「空白の一年を埋めつつ推しカプをちゃんとくっつけたい」という思いで書いてました。

 ……あのマンガは最後の辺りがもう何というか、すぽーんと時間が飛ぶのに、やたらと思わせぶりなエピを配置してくれたので、つなげてみたいと思ったんですね。

 なおワタシは基本的に連載時には読んでません。書いたのはそーとー後です。しかも無茶苦茶安くまとめ買いした「読めればいいレベル」コミクスを隅から隅まで読み込んでました。

 まーぴくしぶにはそう数が無いおかげで未だに読まれてるようです。


 タイバニはリアル視聴組だったんですが、書き出した時点でまだ話が終わっていなかったので何人か女体化させました。ワタシは「一人だけ女体化」に首をひねるので、メインを性別転換させる時には周囲もあちこち変えてます。


 銀英伝は長いシリーズ二本書いてるんですが、その片方では色々性別転換させています。

 その場合、「全く原作とは違うIF」である、ということを気持ちの免罪符にして、好き勝手にお話を作ってます。大概ちゃぶ台ひっくり返してます。銀英伝ではそもそもアムリッツァで人が沢山死なないようにするにはどーするか、というのを考えてたらこうなった、話ですから。人の動作が少ないですー。

 もう一本は藤崎竜連載のアレを見て…… ローゼンリッターがあまりに族っぽいので、そのインパクトで現パロができてしまいました(笑)。これは普通に楽しく。


 タイバニでは女体化+「シュテルンビルトの周囲には何もない」的に世界を変えてしまいました。設定の曖昧なところにつけ込むのが好きでして。

 隙間産業的というか。


 ヒカ碁は未来はなしを長々と書いてました。

 誰かと誰かがくっついて、その後に結婚して子供ができて~なんですが、さすがに2003年辺りにはまだ三人で一つの家族を作ろうってのはなかなか珍しかった様子。

 ただし子供世代「だけ」の話になった時途中でもやめました。もうそこまでいくと二次ではなく1.5次になってしまいます。そらあかん、というのがワタシのポリシーでした。


 逆にリボーンは「過去話」を書いてました。親父とか前世代の。

 あれはあれでそもそも話がギャグ→シリアスバトルに転換したマンガだったので、そこまで設定煮詰めてなかったんだと思います……

 となると、こっちも「こいつ本当に人間かキャラ」を「人間じゃない存在」にシフトチェンジ。書いていない部分を補完して、ついでに言うと「系図」まで作りました。

 ただしエネルギー切れ(笑)。


 昭和ライダーがたぶん、一番労力と金使ってます。書くためだけに(笑)。

 このモチベは「仮面ライダースピリッツ」と「ハイブリッドインセクター」ですね。

 でも「そのパロ」にはしたくなかったので、1号~10号までのビデオテープを安く仕入れて全部見ました(笑)。あ、9号だけちょっともう途中は無理でした……

 無印はよく浜名湖のあたりでロケがあったようで、今はもう無い過去の地元の景色が入っているのが嬉しいですね。ビデオを全部DVDに落として、資料としておきました。

 あと何処だったかな、ともかく資料本と、過去のコミカライズというものを読みまくった上で、「彼等が一つの島を買い取って一緒に暮らしていたら」という未来IFを考えた訳ですよ。

 あとは当時の同人友達と設定と年表を作って、その上で書いてました。

 基本担当するライダー(というかカプ)を決めておいて、その反応を見てまた書く、という作業は楽しかったです。ただやっぱりワタシは他人と組むのは合わないですね。もの凄く密度の高い作業でしたが。

 すぱっと辞めたので、資料は当時の同ジャンル知り合いにあげました。


 ちなみにこの二次(と、一次でもモデルがあるやつ)に対する姿勢がですね、その後大学院で研究する際に「同じじゃん」と思ったこと!


 009に関してはー。

 RE:が出てきた時に書いたんですが、あれはもう長いつきあいのマンガとアニメでしたからねえ……

 格別に資料なしでもだいたい染み込んでましたから、脳内彼等を動かせばとりあえず話になりました。


 ともかく新規のものを書く時には、資料の読み込みが激しいです。

 だけど基本的には「書いたら驚かれるかなー」だった(喜ばれる、ではない(笑))のかも。

 その辺りは一次と違いますね。


 

 

 



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