第17話 今・普段の生活

日中は冷蔵庫もつけてない。

外出中とキッチンから離れた寝室で就寝中だけ、電源を入れる。

それも最近のことでしばらく前は外出中のみだった。

今でも野菜類しか入れられず、肉、魚は購入してすぐと外食で、たまに口にする。

この所の悪化で、また夜つけられない日が出てきた。


電子レンジは電磁波過敏になった時にとっくに捨てたし、カウザルギーで右手が全く使えなかった時に買った食洗機も、去年の5月から使えない。


せっかく買ったトースターも使ってないし、パンはガス台の魚焼で焼く。


テレビは見るけど、外付けハードは音がつらくて使えなかった。


体調が悪い時にはブルーレイディスクレコーダーをつけるのもつらい。


ブラウン管でなく、液晶テレビになってホント良かった。

電磁波過敏を発症した時、使っていたブラウン管はつけられなくなったから。


このところ、別の部屋に離れていれば、普通に使えるようになっていた洗濯機も、またつらくなった。

できるだけ洗濯を減らし、できる分は手洗いして脱水だけ使ったり、回している間外出する。



エアコンも、夏は外出中のみつける。

湿気で床板が曲がってしまうからで、自宅にいる時はつけない。


冬は寒さが耐え難い時だけ、キッチンのガスヒーターのスイッチを入れ、自分は他の部屋に離れてキッチンが暖まるのを待ち、戻ってスイッチを切ってまた部屋が冷え切るまでキッチンにいる。


これもまた、このところは離れていてもつらいから、極力つけないようにしている。



冬の間は本当につらかった。

あちらこちらでヒーターの室外機の音が響いている。


都会というほど隣家がくっ付いてはいないから、うちのすぐ近くに室外機を置いているお宅はない。

普通ならなんら問題のない距離離れている。


それでも、その小さな音で目眩がする。

体に響く。

苦しい。

なかなか眠れないことも度々あった。


春になったら楽になる。


そう思って耐えてきた。



もうこれからは、季節は関係ない。

1年中、毎日、苦しめられることになるのだろう。


隣家と言っても、細い私道のぶん、離れている。

都会とは違う。

動かしてみもしないで、無理ばかり言えない。


でも怖い。


怖い。


本当はすぐにでも、取り換えてくださいと言いたい。


お願い、私を、殺さないで、と。


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