第一話 入学式前夜

〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪


スマホが鳴り出した。電話だ。


「もしもし」


「ユウマぁぁ〜」


いかにも私不安です、といった声が耳に飛び込んでくる。


「どうしたのさ、カレン。不安になっちゃったの?」


「ま、また?」


「だって、これで今日何回目の電話さ。カレンなら大丈夫だから、ね?ほら、今日は早く寝よ?」


「うぅ…明日、ちゃんと一緒に行ってくれるよね?絶対だよ?絶対迎えにきてね?」


「うん、ちゃんと行くから。ほら、寝るよ。おやすみ」


「うん。おやすみ」


はぁ。カレンの人見知りもなんとかしないとなぁ。

さて、明日は早起きしないといけない。


目覚ましがセットされているのを確認して、僕は眠ったのだった。

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