第8話 爆発とグレネードランチャー

表示を確認すると、そこにはこんなことが書かれていた。



グレネードランチャー

グレネード弾を遠くまで飛ばすことのできる武器。


分類 爆発系武器

レアリティ 5

有効射程距離 200メートル

装弾数 6

威力(中心) 300

精度 56

必要筋力 180

爆発範囲 半径2メートル



「「 爆発系武器! 」」


2人は目を見開いた。たしかに爆発系武器を求めてダンジョンに挑戦したのだが、まさか1回で手に入るとは思わなかったようだ。


「すごい! ほぼ一撃で倒せるし範囲もある。あ、でも筋力が足りないからうまく扱えないし、精度はかなり低いなぁ」


カナが輝く目でグレネードランチャーを見ているのに対し、セシルは冷静に性能を分析していた。


「じゃあこれどうする? 私が使ってもいい?」


「まあいいよ。言い出したのはカナだしね」


カナはグレネードランチャーを付けたままにしておいた。そして、2人は転移ゲートに入った。辺りが光に包まれて、目を開けたら広場に戻っていた。


「今日はもうやめとく?」


「ちょっとだけグレネードランチャーを試したいなぁ」


「わかった。じゃあ、まず弾を買ってそれからフィールドへ出よう」


カナとセシルは弾を買いに向かった。その動向を見つめる男たちがいた。コソコソと話を始める


「おい、やっぱりグレネードランチャーだよな?」


「おそらくそうだ。よし、今日はあいつらにするか」


「街で見せてるってことは罠か一流プレイヤーじゃねえのか?」


「あんな少女2人なら大丈夫だ。どうせ偶然見つけたんだろう」


まったくそのとおりである。そんなことも知らずに、カナたちはフィールドへ向かっている。


「よし! 装填完了」


「じゃあ行きますか!」


カナとセシルを3人の男が、「追跡」スキルを使って後を追っている。


「安全圏を出たら3人で50メートルずつ距離をとって攻める。あの少女らとの距離は250メートルくらいだ」




……そして、カナ達が安全圏を出た。しばらくして男達も出る。


「よし、行くぞ」


男たちが走り出した。

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