第39話 王都屋敷帰還
皇帝執務室に戻って報告をし、後は騎士団が書き取りが証拠になるだろうから、あとは宜しくと言っておいた。エリザには、少し可哀相な結果になってしまったが、これも親としての責任と言うものだろう。
そして、エリザには、人生をやり直してみる気は有るか?と聞いてみた処、レオとやり直したいとの事だった。レオに刀を突き付けて聞いてみた処、俺もやり直すと言うので、2人とも若返らせておいた。
それを見ていた、ルキウスが母上が可哀相だと言い出したので、それもそうかとルキウスのお母さん、ルグレーテも若返えらせておいた。みんな美女なのよなぁ、美女再生工房とか儲かりそう。
エルザは、当初の険が取れ、若返った印象としては、やべー惚れる~って感じの美女だった。全然分からんな。
まぁ、なんて言うのか、俺の周りは超絶美女ばっかりなので、特に触手が動く訳ではないのだが、1回だけ良い?と聞きたい位は良い女である。
触手は動かないが、触手が欲しいと思うのは、俺だけではないハズだ。
一応、口を出す気はなくても、聞いて措きたかったので、レオの首に刀を添えて今後も皇帝であろうとするのならば、1日1回誰かを抱くよな?って優しく聞いたら、首をカクカク振っていた。別に本当にしなくても、そうやって部屋を訪れていれば、コミュニケーションは取れるものなのだ。
女性と言うのは、お話お化けなので、うんうん頷いて喋らせておけば良いのだ。彼女達は別に意見を求めているのではなく、ただ聞いて欲しいだけなのだから。
俺はするけどね。話だけなんて勿体ない。
話を聞きながら剥いてしまうのだ、最早、癖になっていると言っても過言ではないだろう。
ルキウスに、その辺りの監視を頼み、リーザロット分を俺が引受けたんだから、ちゃんとやれよとレオに殺気を飛ばしておいた。
そんな後始末をした後、ゲートを開いて、屋敷に帰ろうとした時、エリザが走って来た。
「マサキ様、リーザさんとシャルちゃんを宜しくお願い致します。私が言えた義理ではないですが、彼女達には迷惑を掛けてしまいました。エリザが謝っていたとお伝え頂けますか?」
「間違いなく伝えよう。そのうち、シャルと結婚式っぽい事でもしようと思っているので、参加して下さい。その時、話せる様なら、話してみると良い。今の貴女の笑顔であれば、きっと仲良くなれる筈だ。」
「有難うございます。レオの事にも感謝しています。貴方の言葉は本当に心に響きました。私も、もう少し社交的になれる様に努力してみます。」
「そうですね、そうしたら、もっと美しくなる事でしょう。そうしたら火遊びしましょうね。」
「ふふ、本当に面白い方ですね。」
「ほぼ、本気ですよ?」
「そう聞いておきます。」
「では。」
と言ってマサキはゲートを潜った。
屋敷に戻った俺達は疲れたな~と言いながら、リビングへ向かった。途中セリアを見付けたので、尻を撫でまわし、エルラーナがいたので、おっぱいを揉んで措いた。
そう言えば、風呂は支度が要らないんだったと思い出し、
「風呂入るぞ~、来たい奴は来いよ~」
と言って温泉に直行した。
体を洗っていたら、ゾロゾロと沢山はいって来た様だ。誰かが背中を洗ってくれたので、お任せした。背中を流して湯舟に入ろうと思ったら、背中を流していたのは、霧だった。
「こら、霧。お前は弥助とイチャイチャしろと言っただろう。」
「良いじゃないですか、お風呂位、私も仲間に入れて欲しいです。」
「そんな事言われたら、駄目とは言えんが……。」
「弥助なら大丈夫ですよ。小さいお風呂に入っています。」
「それは大丈夫じゃなくて、可哀相じゃないか。せめて霧がいないと。」
「弥助と私は散々エッチな事もしていますから、大丈夫なんです~。」
「なんか違う気がするが、考えるの面倒臭いからいいか!」
「そうです、良いのです。」
そう言いながら湯舟に入った。
やはり気持ちがいい。じわ~っと疲れが滲み出ていく、この感じが堪らない。風呂は良い。日本人は風呂好きなんだよなぁ。遺伝子か?
そんな事を考えていたら、体を洗った椿が、アクロバティックに飛んで来た。
「椿、危ないだろ?」
「だって、上様とお風呂久しぶり。」
「そうだったか?」
「最近、帰って来ないから。」
「そうか、そうだな。王城組も、もう攫って来るか、そうすれば帰って来れるし。」
と言いながら、椿のおっぱいを揉んでいた。
続々と湯舟に入って来るのだが、人数がおかしい。あれ?
「セレス、いつ来た?」
「マサキ様が帰る少し前です。」
「ほほう。まさか風呂に入って来るとはな。」
「だって、母様が。」
「ん?メイもいたのか。」
「いたわよ。引っ越しの準備しておけって言ってたでしょ?荷物持ってきたのよ。」
「じゃぁ、後はルティだけか。」
「いますよ~。」
「お、おう。何か人数がおかしいとは思ってたが……。」
「あれ~、なんでシルティーヌもいるの?」
「私はメイリーナ母様のお手伝い。」
「いやいや、入って来ちゃ駄目でしょ。」
「見たわね?」
「見てない。」
「見たでしょう?」
「見る訳がない。」
シルティーヌが、俺の目の前に立ちやがった。
「それはさ、見たわね。じゃなくて、見せられたわね。だよね?」
「え~駄目なの~?私は仲間外れなの?私だけもらってくれないの?」
「3姉妹全員て、どこの鬼畜なんだよ。」
「でもぉ~、私が1番年上だし、良い体してるでしょ?」
と、立ったまま、右手を後頭部に回してポーズをとった。
「そういう問題じゃなくてさ~、サラビスが泣くぞ。」
「お父様はイケイケって言うし。」
「メイ、これは誰の陰謀?」
「これね、悪いのはセレスなのよ。」
セレスティーナはサッパリ分からない。
「え?私?なんで?」
「セレスが、自分の事しか考えなくて、どうしようもなかった時、王族として恥ずかしくて、嫁になんか出せないから、修道院に入れちゃおうって話になったの。
その時にね、セレスはいいとして、マサキ君を失いたくなかったサラビスがシルティーヌに、どうだ?って言っちゃったのよ。」
「あー、なんだセレスの尻拭いか、ならば引き受けよう。」
「えーと、喜んで良いのかしら?」
「ああ、いいぞ。俺の中の倫理観は、セレスの為じゃ仕方ねーなぁでクリアした。後は別に美女なんだから、頂いちゃいますが?何か問題が?」
「あー3姉妹に抵抗があったけど、セレスの所為なら仕方ないよね。って言い訳が出来たって事ね?」
「おういえ!」
「あ、そうだリザ、シャル。エリザから伝言。」
「「なんです?」」
と2人とも嫌そうな顔だ。
「俺にリザとシャルを宜しくお願いしますって言ってな。私が言えた義理ではないけれど、2人には随分迷惑を掛けた。エリザが謝っていたと伝えてくれとな。」
「「本当に??」」
信じられない!と言う顔を見せる2人。
「ああ、帝国の憂いは今日で片付いたからな。皇帝も心を入れ替えたみたいだし、エリザも明るくなったぞ。」
「上様。皇帝は心を入れ替えたのではなく、入れ替えさせられたと言うのでは?」
と椿が突っ込む。
「そんな事ないだろう?」
「いえ、あります。皇帝の首に刀を突き付けて、『てめー、これからも皇帝続けんなら、1日1回誰か抱け、できねーなら今すぐあの世へ送るぞ、この野郎!!』と言ってましたよね?あれは説得ではなくて脅しと言うのですよ?」
「そんな下品な事いってないだろう?なぁ桜。」
「ええ、エリザさんの事も刀を首に添えて、『てめーが、20年も独りぼっちにしたんだろうが、てめーの嫁の責任もとれねーで国民を語るなクズ。』と言ってましたね。」
マサキは赤面していた。
「そうだったかしら……。」
「でも、エリザさん凄く感謝していましたよ?」
「まぁ、いいじゃないか、女を粗末にする奴は許せん。」
メイリーナが言う。
「でもね、貴方は、毎日沢山出来るのだろうけれど、1日1回誰か……は辛いと思うのよ?」
「そこは問題じゃないんだよ。別に本当にやらなくても1日1回誰かと同衾すれば、少なくとも話は出来るだろ?
女ってのはさ、ただ話を聞いて欲しい生き物じゃん。別に意見はいらなくてさ。そういう事を疎かにするから、仲違いをするんだろ?
ちゃんと話を聞いてやれって事だな。淡泊すぎるんだ、あの親父。テリウスを身籠ってから1度もしてねーと抜かしやがったからな。女は子供を産む道具じゃねーって話だ。」
「ああ、そういう話なのね。貴方が言うと、本当にしないといけなくなるんじゃないかと思ったんだけど、違ったのね。」
「俺はするがな。」
「貴方は、おかしいのよ。」
リザが興味深々だ。
「そんなに凄いの?」
「凄いわよ?セレスと3回した後、私の所に来てね、6回よ?私、死んじゃうかと思ったもの。で、朝起きて1回よ?」
元々一緒に住んでいる組は、そんなもんだ程度の反応だが、王城組は大騒ぎだった。
セリアは言う。
「朝が1回なら、少ない方ですね。朝は標準で2回です。」
「「「「え??」」」」
「だから、夜と朝で最低3人いないと、もたないです。できれば夜だけで3人、朝1人が理想ですねぇ。」
「セリア。俺もそこまでしてないぞ?」
「それは、私しかいない時とかじゃないですか。我慢してるでしょ?」
「我慢はしてないぞ。俺は1人とじっくりしたいのだ。朝が2回なのは、俺が1人で寝ても、朝になると両側に誰か寝てるだろ?2人いるのに1回はないだろう?」
セリアが苦笑いした。
「あぁ、なんか、傍に行きたくなっちゃう時が、あるんですよねぇ。」
「あ、それ分かる。私も偶にある。どうしようもなく隣にいたい時。」
と、椿が言う。
マサキは、困った顔で言う。
「今朝、起きて寝ぼけ眼で見たら左側に桜がいてさ、右見たら霧がいたのな。で、ん?霧?なんで?と吃驚したわ。間違えてやったらどうすんだと。」
対して、霧は挑発的な顔だ。
「上様流の悪戯を真似してみただけですよ。」
「あれは、心臓に悪いわ。メイの気持ちがちょっと解ったぜ。」
「そうなのよ?気配もなく、隣で寝るのはやめて欲しいわ。」
「夜這い専用にしよう。あれは。」
なんて、頭の悪い会話をみんなとしているのだが、これが上手い具合に皆と話が出来る時間となるのである。風呂と言うのは、立派なコミュニケーションツールなのだ。
風呂から上がり、女達の部屋割りをしていった。主寝室から見て両側に部屋が5部屋ずつある。左側の手前から、シャルロット、シリル予定、リーザロット、空き、空き。
右側が手前から、セレスティーナ、ソルティアーナ、シルティーヌ、メイリーナ、空き、となっている。俺なりの、セレスとシャルが2トップだと言うアピールなのだが。
それが済んだので、1階に降りて弥助と酒を飲む事にした。リビングで2人盃を交わしながら話をする。
「上様。リーザロット様はどうするんで?」
「そうさなぁ、レオには引き受けたと言ってしまったが、俺自身は余り必要性を、今は感じていないのよな。
それ故、扱いに困っている部分もある。まぁ、俺の事だから、そのうち、やっちゃってズルズルと言う感じなんじゃね?良い所も見えて来るのだろう。シャルの母親だしな。俺自身、シャルにはメロメロだからな。」
「へぇ、上様がねぇ。」
「あんなダメ親父からとは思えないな。乳母のお陰だろう。17歳とは思えない、よく出来た娘だと思う。そういう弥助は霧とどうなってんだよ。」
「どうって、変わり有りませんよ。」
「大丈夫なのか?なんか俺、挑発されてるんだけど?」
「はっは、霧も上様の事は、大好きですからねぇ。揶揄いたいんじゃねーですかねぇ。ちゃんと私の事は見てくれているんですが、上様にも何かして差し上げたいと思っているんですよ。私ら上様にはもらってばかりですから。」
「お前達は、充分に働いてくれていると思うのだがなぁ。」
「そう言う事じゃないんですよ。上様は口にしませんが、色々考えて下さっていますから、霧は鋭いので、大体分かっているのですよ。
今日は、危ないから1人で行ったんだとか、今日は大丈夫な仕事だからこうなんだとか、良く分からない仕事だから弥助だけなんだとか。
自分達が、大事にされている事を、桜以上に理解していますからね。」
「まあ、確かに霧は鋭いな。なんか色々バレてそうな気はする。まぁ、弥助が霧と仲良くやってくれれば、俺には文句はないのだけどな。」
「そこは大丈夫ですよ。」
等と言う話をしていたら、女達が集まって来た。どうやら、男同士の差しつ差されつの時間は終わりの様だ。
「2人でなんの悪企みですか?」
とシャルロットが聞きに来た。
「人聞きが悪いな。現在の政治情勢について、激論を交わしていたんだ。」
「えー、嘘っぽい。マサキ様がそんな話をするとは思えない。」
「するよするよ。シャルとセレスは、どっちのおっぱいが大きいとかだけどな!」
「政治じゃないじゃないですか!」
「馬鹿野郎。王国VS帝国は、帝国の勝ちかもしれんと言う話じゃないか。」
「なんの戦いですか!」
「おっぱい選手権だ!」
みんな大爆笑だった。我が家はこれで良いのだ。
笑いながら弥助が言った。
「上様。これから先はどうするんで?」
「ぶっちゃけ、やる事が多過ぎて、考えたくないんだけどな。今の計画としては、結婚が発表になって決着が着いたら、弥助と霧の祝言やるだろ。それが終わったら、当分の間はローレル行くぞ。」
「ほほう、ローレルですか。」
「うむ、半年か1年か、その位は帰って来ないんじゃね?」
「拠点はどうするんです?」
「向こうに移すよ。カルロスが、屋敷を用意してくれるって言ってたからな。」
「でも、奥様方は……。」
「ん?好きにさせる。来たければくれば良いし、王都が良いなら、ここにいれば良い。俺は俺のやりたい事をしに行くだけだしな。あぁ、あと湖の北側をちょっと調査しようと思っている。」
「そうなんですよねぇ、上様は、いつもそれくらい色々抱えてますもんね。」
「そう言うなって、やっとこの世界に来て、初めて自分のやりたい事が出来るんだ。冒険者なのに冒険してねーんだぞ?おかしいだろ。」
「ま、確かに。じゃ、迷宮へ?」
「迷宮もだけど、未開の森林に興味があってな。人が入った事がない所に何があるのか、興味があってな。」
「それは危険なんじゃ?」
「危険がなかったら冒険じゃなかろ?」
「それはそうですね。」
「まあ、まずは結婚だな。」
と、こんな話をしていたのだが、女性陣に若干の不安が見えた。なんの心配をしているのだろう?
その夜は、念願の、本当に念願のシャルロットを頂いた。シャルロットのパーフェクトな体を堪能した、4回戦も。そのまま、シャルロットを腕枕して就寝した。
筈だった。が、ふと目を開けたら、リザに襲われていた。握り締められていた。
仕方ないので、そこから3回戦した。
翌朝、シャルロットは辛そうだったので、桜を襲いに行ってスッキリした。
うむ、爛れた生活は最高だ。だが!昼ドラっぽさはない。これで良いのだ!
朝飯を済ませ、学校へ行ってから、王城へ立ち寄る予定を立てた。王城から、かっぱらって来た馬車に、セレスティーナ、シャルロット、ソルティアーナと一緒に乗って学校へ行こうと思ったら、シリルが走って来た。
「おはようございます。私も乗せて行って下さい。」
「おうよ。コーラル家の馬車は使わなくて良いのか?」
「問題ありません。私も早く皆さんのお仲間に入りたいので。」
「そっか。」
そう言って、学校まで馬車を走らせた。女が4人もいると姦しい事この上ないが、少しの間だ、我慢しよう。学校に着いて、校門から歩いて行くのに、シャルロットの歩き方がおかしいとシリルが言い、そのうち分かるから、とセレスティーナが言う。
因みに、ソルティアーナは、そんなでもなかったらしい。体のエロさでは、ソルティアーナが群を抜いているかもしれない。まあ、みんな開発中だからな!
ホームルームの時間となり、教室に行くと全員揃っていたので、雑談をしていた。
「ホームルームってやる事ないよな?」
クレイブとクリスが笑う。
「先生がやる気ねーだけ。」
「まじか!」
「そういや、シリル嬢の愛称考えたの?」
「おう、考えたぞ。」
「今度は、なんだよ。」
「『汁』」
シリルは微妙な顔だが、クレイブが言った。
「シルって普通は良いと思うんだ、可愛いと思うんだ。普通は。でも、先生が言っちゃいけねー気がする。色々な意味で嫌らしさが大爆発してんぞ?」
「たった2文字に込める嫌らしさ。俺は天才か!!」
「「「ちげーよ!!」」」
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