第113話 イケメン砂漠の誘拐調査団・準備①


 感電から復活したポカじいが、『空房の砂漠』のルートが安全かの確認をしてほしいとアグナスに頼まれ、まあ仕方ないのう、といった様子で引き受けた。スケベじじいは尻を触ったことなど忘れたような顔をし、何食わぬ様子で会議の輪に加わる。


 一方で俺は、白魔法を使え、640点というBランクに近い強さを持つので、特別なポジションに据えられることになった。


 今作戦で白魔法を使えるメンバーは俺、白耳のクリムト、北東の治療院から名乗りを上げた有志一名、計三名だ。

 この三名のうち、白魔法中級“加護の光”を使用できるのは俺のみ。さらに浄化魔法“純潔なる聖光ピュアリーホーリー”を行使でき、子ども達の治癒と怪我人の看護など治療の要となるため、最優先で護衛され、魔改造施設での戦闘を極力避けるようにと厳命された。


 ただ後方支援は嫌だったので、主要メンバーに入れてくれとおねだりして何とか潜入班に入った。だってさ、むかつく敵さんを十二元素拳でぶん殴りたいじゃん。

 ちなみに、ポカじいは本当に困ったときのみ助けを乞う予定なのでカウントしていない。


 調査団は魔改造施設に到着後「潜入班」と「待機班」に別れる。


「潜入班」は子ども達を見つけ、抵抗された場合無力化して脱走させる。交戦する可能性が非常に高い。

「待機班」は保護した子どもを搬送する馬車の護衛と退路の確保だ。


『空房の砂漠』の攻略ルートは砂漠地帯のため、物資の現地補給ができない。食える魔物も砂漠にはそんなにいないらしいので、現地で肉をゲットして参加者全員に配給する、というのはいささか厳しい。


 生命線である物資を載せて子どもたちを搬送する馬車の護衛は重要なので、統率の取れたジェラの兵士達が中心になって行ってくれ、「潜入班」は冒険者中心、「待機班」はジェラの兵士中心、という割り振りになった。

馬車は合計で十台、ジェラ領主とジェラ一番の豪商から出資される。



      ○



 会議の翌日、俺とルイボン、アリアナ、護衛隊長バニーちゃんの四人はオアシス・ジェラの商店を回って物資発注をした。


 白の女神エリィの俺、狐美少女アリアナ、髪型を変えて劇的イメチェンに成功し、可愛くなった領主の娘ルイボン、信頼の厚い護衛隊長チェンバニー、この四人は物資調達にうってつけのメンバーだ。事情を話すと商店の旦那達は、ほぼ無料で物資を回してくれる。


 これはプレゼンするまでもない完全なイージーモード。


 まあ商人からしたら謎の盗賊団なんて潰してくれたほうがいいに決まってる。それに、五年前の事件でかなりの痛手を被った店は多く、腹に据えかねている面もあるだろう。利害と感情が一致した投資だな。


 ポカじいの水晶によると八十名の子どもが施設に捕らわれているので、帰路一週間の食糧、衣類、武器など人数分。プラスして冒険者、ジェラ兵士たちの物資を往復二週間分。合計すると、八十人分の片道分物資、冒険者六十六名と兵士五十名の往復分物資が必要になるので、結構な量になる。というか、見ているだけでわくわくするような量の荷物が馬車へと搬送されていくので、めっちゃ楽しい。


 地球と違うところは、魔法属性を考慮に入れて部隊が編成されることだ。

 今回、熱中症や脱水を回避するため水魔法を使える人間を必ず各班に一人配属しており、水魔法適性の人間は重宝される。

 水を馬車に積まないだけでもだいぶ楽できるよな。


 これがもし地球だったら、八十人プラス百十六人の水を馬車に積み込むことになる。しかも途中補給はできない。成人男性が一日に必要な水は二リットルと言われているから、それを元に計算すると……やばっ。とてつもない積載量になるな。考えるだけでおそろしい。砂漠を横断するのに水を載せないってのは異世界ならではだな。やっぱ魔法便利すぎんだろ。


 あと面白いのは馬ね。馬っていうか、ラクダ?

 馬とラクダが合体したような謎の生物が砂漠の旅にはかかせないらしく、ラクダよりも歩行速度が速く、燃費がいいので、町のいたるところで見かける。見た目は、胴体がラクダで、顔が馬って感じ。でもところどころラクダに馬のパーツを貼り付けたような、日本人の俺からしたら不可解極まりない見てくれをしている。簡単に言うと、こぶつきラクダが馬の顔をし、太もも部分が馬の太ももになっている。


「こいつァ、パンチンピョンテ・パラピャンチャパパレ・ポラポンチンパリロっていう名前だ」


 商人から手に入れたウマラクダを引きながら、無精髭をさすりつつバニーちゃんが言った。


 ながっ!

 憶えらんねえよさすがの俺でも。

 ……どうして砂漠のネーミングってこうも変なんだ?


 不思議なのは、異世界なのに地球と酷似している生物が多々存在していて、しかも呼び方が同じってところだ。まあ転生してから勝手に脳内で言葉が都合良く変換されているので、これに関してはあまり深く考えないほうがいいだろう。便利であれば、なんでもよしっ。


 どうせこっちの世界でも、馬って呼ばれている地球とまったく変わらない馬の生物と、ラクダって言われているまんまラクダみたいな生物はいるんだし、ウマラクダって命名でよくねえ?


「名前が長いからほとんどの連中がウマラクダって言ってるがな」


 結局、ウマラクダじゃねーか……。


「あらぁそんな変な名前があったのね。知らなかったわ」

「ルイス様、ウマラクダはお好きですか?」

「好きでも嫌いでもないわね」


 ルイボンが競走馬ほどあるウマラクダの身体を眺めながら、興味なく答える。


「そうでございますか……。エリィちゃん、ウマラクダの顔を見てみな」

「どうして?」


 そう言いつつ、ウマラクダの前に回り込んで、長いウマヅラを見つめた。


「すきっ歯だろ?」

「ほんとね」


 ウマラクダが「ふっ。俺のことを呼んだかい」といった表情でにかりと笑いかけてきた。

 子どもの拳ほどある二本の前歯が、見事なまでのすきっ歯で口から生えている。おまけに出っ歯、しかも鼻の穴がやけに大きく、思わず吹き出してしまいそうなひょうきんな顔をしていた。端的に言うならば、すっげぇブサイクだ。


「すきっ歯であればあるほど優秀って言われているんだよ。こいつァなかなかのすきっ歯ぶり。いいウマラクダだ」


 良馬を見つけた野武士のように、バニーちゃんが満足そうにウマラクダの腹を叩いた。ウマラクダは仕方ねえ奴だな、と今にも言いそうな顔で、ぶひんといななく。


「エリィ…旅の途中おにぎり食べれる?」


 アリアナがブサイクなウマラクダなんてどうでもいいのか、話をぶった切って、捨てられた子犬のように上目遣いで覗き込んできた。


 あ、そういやおにぎり問題のことを忘れてたな。

 砂漠で米か……。釜と火があれば大丈夫か。水は“ウォーター”で出せば問題ないだろうし。あとでポカじいに言ってもらっておこう。


「大丈夫よ。ポカじいにお米を貰っておきましょう」

「うん」


 アリアナが狐尻尾を扇風機みたいに振って口角を上げたので、耳をもふもふしておく。


 砂漠の暑い陽射しを受けながら、ウマラクダを引いて北の商店街へ向かい、大きな商家や武器屋を回って物資を次々と発注し、途中ケバーブで腹ごしらえをしつつお出かけでテンションマックスなルイボンのマシンガントークが炸裂する。ある程度、調達が終わったところで冒険者協会へ足を向けた。


 アグナスら冒険者達はポカじいから水晶で見た地形を聞いて魔改造施設へのルートを明確にし、馬車の確保や武器の調達、商人から輸送される物資の分配、誘拐にあった家族から子どもの情報を吸い上げなど、なかなかに忙しい様子だ。


 俺たちが部屋に入ると、みんな顔を綻ばせる。

 鎧を着たむさ苦しい男達にとって、俺とアリアナとルイボンは、爽やかな清涼剤のようなもんだろう。


 アグナスが手伝いで会議室に来ている受付嬢の猫娘に水を人数分頼み、こちらに向き直って笑いかける。


「エリィちゃん、物資の調達は順調みたいだね」

「ええ、おかげさまで順調よ」

「出資を渋っていた商会からもオーケーはもらえたかい?」

「もちろん」

「ははは、やっぱりね。あそこの大旦那は女性にとことん弱い」

「あらやだわ」

「君がいけば首を縦に振るだろうと思ってね。もちろん、ルイスも」


 突然、アグナスにウインクをされたルイボンは、瞬間湯沸かし器ばりに一瞬で顔を真っ赤にした。


「も、もちろんですわアグナス様! 領主の娘に恥じないお願いをしてきたつもりですわよ!」

「ルイスは髪型を変えてぐっと可愛くなったからね」

「はぅ……あの……ありがとう……ございますアグナスさま…」


 ルイボンは恥ずかしさのあまり言葉尻が小さくなった。


「遠征中は町のことを頼んだよ」

「お任せ下さい! わたくしがお父様と一緒に、しっかりとジェラをお守りしますからね! 安心してご出立くださいまし!」

「後顧の憂いなしだね」

「当然ですわ!」


 自信ありげに胸を張るルイボンは、近頃勉強を頑張っているらしく、毎日が充実しているそうだ。優秀な補佐がいれば、なんだかんだいい領主になりそうだな。



      ○



 出発の前日。

 早朝、冒険者協会に集まり、誘拐調査の最終確認を行った。持ち場と役割の確認を済ませ、各自準備に余念がない。熟練冒険者らは魔物や報酬の取り分をしっかりと決め、後々もめ事にならない配慮までしているようだ。


 俺とアリアナ、ジャンジャンが冒険者協会を出ると、コゼットが砂漠の陽射しを避けるようにして果実ジュースを売る屋台の陰で待っていた。

 コゼットは俺たちを見つけると、腕がちぎれんばかりにぶんぶんと振って駆け寄ってくる。案の定コケそうになったので、両足に“下の上”身体強化をかけて飛び出し、彼女の体を抱きとめた


「セーフ」

「きゃっ……あれ? 転んでない」

「急いで走っちゃだめじゃない」

「ごめーんエリィちゃん」

「いいわよ。それよりどうしたの?」


 抱きとめた手を離し、コゼットをしっかり立たせる。


「エリィちゃんが言っていたズボンと上着ができたの! 間にあってよかった~」

「まあ! お家に置いてあるの?」

「ジャンの家に置いてあるよ」

「それは嬉しいわね。いきましょ」


 俺、アリアナ、コゼット、ジャンジャンは連れだって冒険者協会から西の商店街へ向かい、獣人三バカトリオのどうぞどうぞを見て、知り合いと挨拶をしつつ足を進める。フライパンに卵を落とせば目玉焼きができそうなぐらい、照りつける陽射しが強い。


 西の商店街は七日間戦争以降、非常にいい賑わいを見せている。ポイントカード交換所には暑い陽射しの下で列ができていた。


商店街の奥へと進み、置物のカエルが吐く謎の液体をよけ『バルジャンの道具屋』に入る。

 店内ではガンばあちゃんが頑張って店番をしていた。


「ハローガンばあちゃん」

「はろぉ。わしゃがんばってるよぉ」

「うふふ。知ってるわ」

「もうすぐお昼ご飯にするからねぇ」

「ありがと。すぐ手伝いに行くからね」


 店から家の中へ入って二階に行き、ジャンジャンの部屋に入る。窓枠にハンガーが掛けられ、そこには日本で何度も着た、ジーンズとデニムシャツがぶら下がっていた。


 うおーっ、めっちゃ懐かしい!


「エリィちゃんの言ったとおりに作ったんだけどどうかな?」

「ありがとうコゼット! 試着してもいいかしら?」

「早く着てみて!」

「デニムシャツはアリアナ用よ」

「わたしの?」

「そうそう。絶対似合うと思ってね」


 そう言いつつ、デニムシャツを手にとってアリアナに合わせてみる。


「丈も袖もちょうどいい。生地も薄手のものを使っていて砂漠の旅でも使えるわね」

「着てみていい…?」

「いいわよ。じゃあ私も履くわね」


 ハンガーから細身のジーンズを取ってギャザースカートを脱ごうとする。するとアリアナが俺の手を取って入り口へと目を向けた。


「ジャン…あなたは男…」

「え?」

「このまま着替えを見るつもり…?」

「あ、ああ! いや別にエリィちゃんの着替えを覗こうとしていたわけじゃないんだ! ただ何となく流れで部屋から出て行きにくかったというか…!」

「退出と黒魔法、どっち…?」

「出ます! 出ます! 今すぐに、はいっ!」


 ジャンジャンがどたんばたん音を立てながら大慌てで部屋から出ていった。


「ギルティ…」

「ジャン……やっぱりエリィちゃんのことが……」

「コゼットそれは違うわよ。ジャンジャンは断じて私のことなんか好きじゃないわ」

「えーでもでもエリィちゃんって可愛いし……可愛すぎるし……」

「何言っているのよ。ジャンジャンとコゼットは昔からの仲でしょ? 私にはない絆がたくさんあるじゃない」

「絆なんて……」


 途端にコゼットは表情が暗くなり、スカートを両手で握りしめると、目の端から涙を流した。


「あらあら……何も泣くことないじゃない」

「ううん…違うのエリィちゃん……違うの」

「何が違うの?」


 俺とアリアナは左右から、そっとコゼットの手を取る。

 彼女の細い指は、肉食獣に睨まれ耐え難い恐怖と戦わなければならない小動物のように、小刻みに震えていた。


「私……もうどうしたらいいのか……みんなが盗賊団の根城に行くって聞いて……」


 しゃくりあげるコゼットはドクロのかぶり物を揺らし、様々な思いがせめぎ合う心の震えをどうにかして押さえようと下唇を噛む。だがその努力も空しく、震えは収まるどころか大きくなり、ドクロが床に転がり落ちた。

 俺とアリアナが必死になって強く手を握ると、コゼットはどこにそんな力があるのかわからないほどに、強く握り返してくる。


 そう。俺とアリアナ、ジャンジャンが魔改造施設の調査に行くと伝えてから、コゼットの様子がおかしくなった。表面上では平静を装っているが、心ここにあらずといった風体で、急に泣き出したりする。突然泣くのは、これが初めてじゃない。


 コゼットの心には不安と期待が入り交じり、自分でもどうしていいかわからず、桶に貯まった水が溢れるように感情の制御が効かなくなっている。昔、俺が感じたことのある絶望に近い気持ちを彼女も感じているのかもしれない。


 もしジャンジャンの弟、フェスティが死んでいたら?

 見つかったとしても五年も経っている。自分のことを憶えていてくれているのか?


 会いたい。でも怖い。生きている? 死んでいたら?

 生きていたとしてどんな状態になっている?

 あのとき自分が助けを呼んでいたら? それをフェスティに言われたら?

 知りたい。でも知りたくない。

 様々な葛藤、強い想い、愛する男の愛する弟への気持ち。


 コゼットは五年も自分を責め続け、それでもフェスティが帰ってきたときのことを思って彼が笑ったという変なファンションを一日もやめず、ずっとこのオアシス・ジェラの商店街で奇跡が起きることを待っていた。五年分の想いだ。どんな心情でどのくらいの嵐が彼女の中で吹き荒れているのか、想像はできても正確に言い表すことはできない。彼女が今どんなことを考え、どのような気持ちで待っているのか、俺にはわからない。ここで「わかる」と言ってしまうほど、自分は思い上がりではない。


 コゼットは誰もが認めるいい女の子だ。

 ちょっと思い込みの激しいところはあるが、真面目で思いやりがあって、誰にでも親切で、どこに出しても恥ずかしくない可愛らしい女の子だ。


 この遠征がどんな結果になっても、事を重く受け止めてしまう彼女には、誰かの助けが必要だろう。もちろんフォローの筆頭はジャンジャンであり、次に俺とアリアナの役目だ。この誘拐調査の結果は、コゼットのフェスティに対する思いへの最終通告になる。


 どんな結果であろうと、コゼットに結果を伝えるつもりだ。

 そうしないと彼女は前に進めねえ。ジャンジャンもだ。


「ごめんねエリィちゃんアリアナちゃん…いつもごめんね……」

「いいのよ」

「コゼット好き…。泣かないで?」

「うん…うん…」

「黒き道を白き道標に変え、汝ついにかの安住の地を見つけたり。愛しき我が子に聖なる祝福と脈尽く命の熱き鼓動を与えたまえ……“純潔なる聖光ピュアリーホーリー”」


 白魔法中級、派生系レア魔法“純潔なる聖光ピュアリーホーリー”が発動した。

 足元に幾何学模様の魔法陣が現れ、星屑みたいに輝く光の粒子が俺の体から溢れ出でゆったりと放出される。端から見ると、エリィの体のいたるところからわき水のように星屑が流れ出ているように見えるだろう。相変わらず白魔法はド派手だ。


 優しく念じると、星屑の群れがコゼットの全身を包みこんで、淡く点滅し、最後に瞬いた。


「ああ……」


 安堵のため息がコゼットから漏れる。

純潔なる聖光ピュアリーホーリー”を解除し、ゆっくりと手を離した。


 彼女の精神錯乱は魔法によるものではないので、根本的な解決にはならないが、一時的に心を落ち着かせることができる。この魔法は、アンデッドや不浄な対象を浄化する他に、感情の高ぶりを平静にしてくれる効果があった。浄化魔法がすげえと言われる由縁かもしれない。


「ごめんねエリィちゃん…こんな貴重な魔法を私なんかのために……」

「友達に使わないでいつ使うのよ」

「ありがとう」

「綺麗な魔法…」

「ちょっと派手すぎるのよねえ。こっそり使ったりするのは無理よ」

「私はエリィっぽくていいと思う…」

「あ、私もそう思う」


 アリアナとコゼットがお互いに顔を見合わせて笑う。

 エリィっぽいってどういうこと?


 しっかし隠密行動には完全に不向きな魔法だよな。何度か改良しようとしたが、どうやっても星屑がばらばら出てくるから無理だった。足元に思いっきり魔法陣が出ることも、どう頑張っても消せない。改良は不可能だ。

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