非情の代行者
岩川 怜
第1話 噂
聖暦127年。
ロジスタリカ王国でとある「警告」と呼ばれる噂が流れていた。
<街のなかで悪さをすると、その夜に「影」が悪さの数だけナイフを枕元に突き立てるだろう>
と。そして、最初に「影」の標的になった者は、「警告」の翌日に、突き立てられたナイフと同じ数の傷を付けられ、殺されていたと。
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