君のこと

りむ

第1話 入学式

桜が私達を見下ろしている。まだ慣れないダボダボな制服を着て歩く私達を。

私の名前は小野椿。どこにでもいる普通な女子中学生。当たりを見渡すと、どこか騒がしいようで静かな光景。いつも通りで安心する。


「椿っ!」

「あ!陽菜、おはよ!」

友達もちゃんといる。何もかもが上手くいってる?と言うと大袈裟だが、普通の生活を送っている。


「同じクラスだといいねぇ…」

「ね、陽菜と違うクラスだったら人生終わるっ......」

「いや、ちょっと大袈裟だなぁ」


私と陽菜が仲良くなったのは小5の時。その前はぼっちだったんだっけ。私が貧血で倒れた時たまたま隣にいたのが陽菜。私は今でもしょっちゅう倒れてるし、私は人見知りが激しいためクラスから浮いてたからみんなにほっとかれてたんだけど、陽菜は違って。私を保健室に運んでってくれた。そこから仲良くなったから、貧血には感謝??


「あ!クラス表…」

「陽菜心配しすぎだからっ、もし離れてもずっ友!」

「そういうこと言わないでー現実になったらヤバいでしょ、」

まぁ、当時陽菜も浮いてたし、今でも2人浮いた同士だからね。


「あ!あった!」

声が同時に重なる。

小野と、鏡谷、、ある、1組だ。

「同じだ!」

また揃う。


神様ありがとう、今日は、ほんとにそう思った。


楽しい学校生活が始まる予感がした


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君のこと りむ @ame_miko

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