もともと低スペックな俺は異世界に行っても低スペックのままだった
まむた
第0話異世界召喚なんて期待するしかないでしょ
俺は今の生活が嫌いだ。
理由は分かっている。
俺が超低スペックな男子高校生だからだ。
俺は生まれつき身長が低い。
高校1年生になった今でも身長は154センチしかない。
顔はブサイクで頭も悪い。
しかも、こんな自分に自信がないからなのか人と話すのが苦手だ。
いわゆるコミュ障というやつだ。
だけど、そんな俺でも高校に通っている。
もちろん、高校生活が楽しいから通っているわけではない。
将来のためにいやいや通っている。
「*****************************」
なんだ!変な声が聞こえる。
「*****************************」
おかしいぞ。周りには誰もいないのに声だけ聞こえてくる。
しかも、明らかに日本語ではない。
しかし、なぜか意味は理解できる。
どうやら俺を異世界に召喚したいと言っている。
ふざけんじゃねーよ。
確かに俺はこの世界のことは嫌いだ。
しかし、唐突にこんな話を信じられるわけがない。
「どういうことですか?ドッキリですか?」
「*****************************」
まじか。言葉が通じた。
しかも、これは本当のことだと言っている。
「ほかに何かないんですか?」
うわ!
まじかよこんなことってあるのか。
さっきまで通学路にいたのに、ここはどこなんだ。
下には巨大な街がある。
「ここってどこですか?」
「*****************************」
まじかよ。ここが異世界だって!
やばいよ。チョーやばいよ。
これは本物じゃん。本当に異世界に行けるじゃん。
でも、いったん落ち着けよ。
こういうときは、まず情報を聞かないといけない。
「えっと。あのすいません。異世界のこと詳しく教えてもらってもいいですか。」
「*****************************」
_____________________________________
あれから10分ほど異世界に関する説明が続いた。
まだ聞きたいことがたくさんあるけど、あれだけ説明してもらった後だし聞きにくいな。
「*****************************」
は!もう俺を召喚しちゃうの!
まあ聞いた感じいい場所っぽかったけど、最後に親には一言お礼ぐらいいっときたかったな。
まあしょうがないか。
「よろしくお願いします。」
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