ライムの匂い、夏の訪れ

 すこし前までは肌寒さを感じていたのに、夜になると暑く感じる時もある。それを実感するときは、2人重なり合い激しく混じり合った後、互いに汗をすごくかいてシャワーを浴びに行った時だ。

「明日シーツ洗わなきゃね……あと夏用の布団出さないと」

「うん。干したいけど明日は雨だし」

 僕は体にライムの香りの制汗剤のリキッドを塗る。この匂い気に入ってて夏場はこれをずっと使ってる。

「ああ、この匂い嗅ぐと夏だなって」

「そう?」

「ミナくんの匂い」

「李仁は甘い匂い」

 李仁は海外の甘い匂いの制汗剤を使ってる。年中彼からは甘い匂いがする。

「はいはい、もう寝ましょう」

「うん、その匂い嗅ぐとぐっすり寝られるんだ、安心して」

 頭を撫でてくれた。大好き、李仁。

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